イノセント・ラヴ
-Story-
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一方、殉也の家を掃除していた佳音は、開けてはいけないといわれていた部屋から聞こえてくる物音に気づく。気になってドアの前まで歩み寄り、ドアノブに手をかけようとする佳音。するとそこに、殉也が戻ってきた。佳音は、遅くまで掃除をしていたことに驚く殉也に、細かいところが気になった、などと言い訳すると、目を合わせないようにして家を出た。残された殉也は、佳音が聖花の部屋の前に立っていたことが気になり、部屋の鍵を開けた。そこで殉也が目にしたのは、チューブ類を外された状態になっている聖花の姿だった。殉也は、慌ててチューブ類を元通りに直した。

あくる日、殉也は、昴(成宮寛貴)に会い、聖花のチューブが外されていた件を報告する。殉也は、佳音があの部屋の鍵を持っていないことから、聖花が自らチューブ類を外した可能性もあるではないか、と昴に話す。そもそも殉也は、何故聖花が、結婚式前夜に大量の薬を飲んだのか、ずっと疑問に思っていた。聖花は、自殺しようとしたのではないか、と…。

同じころ、佳音は、兄・耀司(福士誠治)の就職先を探して、とある自動車修理工場を訪れていた。佳音は、経営者の野久保(春海四方)に、耀司が少年刑務所に入っていることも打ち明けて必死に頼み込み、何とか採用を取り付ける。だが、あくる日になって野久保から電話があり、採用の件はなかったことにしてほしい、と言われてしまう。野久保の妻が反対したのだという。佳音は、保護司の松下(浅野和之)にも相談し、実家の土地を売るなどして耀司が出所してからの生活費を工面することにする。

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