イノセント・ラヴ
-Story-
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佳音は、何故自分を雇ってくれたのかを殉也に問うことはせず、素直にこのチャンスを喜んでいた。そんなある日、佳音が聖歌を歌いながら掃除をしていると、そこに殉也が戻ってきた。その歌声を聴いた殉也は、佳音を誘って隣に座らせると、自らピアノを弾いて歌い始めた。佳音は、胸の高鳴りを感じながら、殉也と一緒に歌い始めた。そのとき、隣の部屋で寝ている聖花に変化があった。聖花がまばたきをしたのだ。

殉也は、仕事を終えた佳音を送り出す際、彼女に小さなオルゴールをプレゼントする。殉也は、グランドピアノ型のオルゴールをくれたのが佳音であることをすでに理解していた。佳音は、嬉しさのあまり言葉がでなかった。

家に帰ろうとしていた佳音の前に、池田が現れた。池田は、耀司に会ったことを佳音に伝えると、冤罪の可能性もあると思う、と続けた。その言葉に反応し、兄を助けてくれるのか、とすがるように尋ねる佳音。池田は、事実を暴くのが記者の仕事だ、と返した。その夜、佳音は、耀司への手紙に池田のことを書いた。

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