イノセント・ラヴ
-Story-
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佳音は、殉也への思いを胸に、辛い仕事にも耐えていた。そんなある日、佳音は、駅で偶然、殉也の姿を見かける。声をかけようかどうか迷いながら、殉也の後を追ってしまう佳音。そのとき佳音は、殉也が落としたハンカチを拾った。

佳音は、ハンカチを届けようと殉也の家を訪れた。すると、殉也の家の清掃に来ていた春江(宮崎美子)が、携帯電話で話しながら出てきた。どうやら春江は、養護施設に預けている父親の件でまた急用ができたらしい。春江が殉也の家を出て行くのを見届けた佳音は、戸惑いながらもそっと玄関を開けて中に入った。

佳音は、春江の代わりに殉也の家の片付けを始めた。すると、聖花の部屋から昴が現れた。ちょうどそこにやってきた殉也も、佳音の姿に驚きを隠せない。昴は、逃げ出そうとする佳音の腕を掴むと、警察を呼ぼうとした。佳音は、それを振り払って外に飛び出した。その騒ぎの直後、殉也たちは、ある異変に気づいて声を上げた。植物状態の聖花が、何と笑みをうかべていたのだ。

あくる日、佳音は、耀司に面会するために長野少年刑務所を訪れる。しかし耀司は、何故か佳音と会おうとはしなかった。夜の道を歩いて帰ろうとしていた佳音は、橋の上で足を止めた。夜空には星が輝いていた。するとそこに、昴から電話が入る。殉也の代理で電話してきた昴は、これから週に一度、殉也の家を掃除してほしい、と佳音に頼んだ。佳音は、突然のことに驚きながらも、それを引き受ける。殉也や昴は、聖花に反応があったのは、佳音が家に来たからでなはいか、と考え、もう一度試してみようと思ったのだ。

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