殺人行おくのほそ道
- あらすじ -

数日後、麻佐子は五郎と叔父の信雄と共に、信雄の実家・平泉へ向かっていた。先祖が殿様という家系である伯父は、五年に一度の祝いの席に決まって顔を出していた。隆子は急な仕事で来られなくなったと聞いた。だが、麻佐子は出発の前日に、隆子が都内のホテルで見知らぬ男といるのを目撃していたのだ。先日の江里子とのことと言い、最近叔母の様子がおかしい。

そして、そんな不安な思いを駆り立てるように村の長老が、芦名家の杉林が5年前に売りさばかれたことを信雄の耳に入れてきたのだ。財産管理を引き受ける隆子が、信雄に内緒でやったことだった。麻佐子は、長老から、茅ヶ崎の業者が3億で買ったことを聞きだすと、先日隆子の家を訪れた際、「また会うことになるでしょう」と言った男から渡された名刺を確認した。そこには、茅ヶ崎不動産社長 海野正雄(冨家規政)とあった。

隆子との関係を知りたい一心で、麻佐子は海野と日光のホテルで会う約束を取り付けた。だが、約束の場所で見たのは、おびただしい血の中でこと切れていた海野の死体だった。そして海野のカメラのデータはすべて削除されていた。
麻佐子はその時、秘密を暴露されることを恐れた隆子の犯行ではと疑った。

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