殺人行おくのほそ道
- あらすじ -

その日、倉田麻佐子(菊川怜)は婚約者の西村五郎(細川茂樹)と共に、叔母である芦名隆子(床嶋佳子)が持つメゾンを訪れていた。有名人気デザイナーである隆子の手によるウエディングドレスを試着、近く行われる式の準備をすすめるために。

隆子と大学で植物学を研究する叔父の信雄(鶴見辰吾)夫婦は麻佐子にとっては憧れの夫婦。結婚を間近にした麻佐子は、五郎とも互いを尊重しあい助け合う、そんな隆子夫婦のようになりたいと思っていた。

そこへ偶然、隆子の友人で女優の下沢江里子(畑野ひろ子)がウエディング会社を経営する横山(名高達男)を伴って現れた。「先生のお若いころによくにてらっしゃる」。横山からそう言ってもらい嬉しそうにほほ笑む麻佐子。だがその時、信雄の姿を離れた所に見つけた江里子が、「そうそう、あちらとはうまくいってるのかしら?」と意味深なことを隆子に囁いたのだ。
麻佐子と五郎は、表情をこわばらせた隆子を怪訝そうに見つめた。

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