拝啓、父上様
-トピックス-

前々回の「坂下」板場ナイショ話に続き、今回は画面にはあまり映ることのない「坂下」の料理にスポットを当てます。

▼「坂下」の料理に隠された気遣いとは?

「先附から始まって、吸物、焼物、炊き合せ、八寸、揚物、酢の物、ごはんと続き、最後にデサートの水菓子まで出すと…」。これは6話であった一平のナレーションですが、これが「坂下」のコース内容になります。聞いただけではわかりにくいものを簡単に説明すると、先附とはいわゆるお通し、炊き合せは複数の煮物を合わせたもの、八寸は八寸(約24cm)四方の盆のことですがそこに盛る数種類の酒の肴になる料理のことになります。

ここにも小森さんポイントが。「老舗である『坂下』ほどの料亭の料理はお客さんをもてなすという意味でも普段の家庭では出てこないような料理を出すことが前提になります。決して安くはないお値段で提供するわけですから"ああ、今日はいいものをごちそうになったね"と満足してもらえることが大切。そのためには店の雰囲気に始まり、料理では味はもちろん、香り、盛り付け、器などにも気をつかいます。料理の大きさも重要で、例えばたくさん盛られている料理でもその1つ1つが小さく切ってあれば一口でキレイに食べられる。そういった細やかな気遣いが重要なんですね」。なるほど…。劇中で料理が出てくるときはそんなところにも注目してみてください。

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