拝啓、父上様
-ストーリー-
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同じ頃、床屋にいた小宮竜次(梅宮辰夫)に夢子から電話が入った。熊沢の正妻(森光子)から今から行きますとの電話を受けて激しくうろたえている夢子は、竜次に一刻も早く戻ってくるようにお願いし、一平にも連絡して時夫を連れて「坂下」の杉の間の庭で万が一に備えて待機するようにお願いする。やがて「坂下」に正妻がやって来た。震えながらお茶を差し出す夢子に、正妻は熊沢が長年お世話になったのに挨拶にも来なかったことや葬儀の連絡ができなかったことを詫びた。そして「納骨した際には参ってあげてくださいね」と穏やかに話して帰っていく。その後、正妻の来訪を知った律子が夢子の部屋へ来た。会話の内容を聞くと律子は夢子ののんきさに怒り出し、熊沢の危篤の報道以降は銀行から融資が打ち切られそうになっている状況を訴えようとするが保に止められてしまう。
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