拝啓、父上様
-ストーリー-
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その夜、「坂下」の津山の座敷には夢子や浮葉(木村多江)やことえ(池津祥子)の姿が。夢子の鼓も披露され、津山も20年ぶりの「坂下」に楽しそうだ。板場には別の部屋に来ていた真田公正(小野武彦)が顔を出していた。父親かもしれない真田を探るようにみつめる一平。ほろ酔いの真田は板場に向かい亡くなった熊沢との思い出を語っていた…。
店が閉まると、一平は律子の部屋に呼ばれて新しいアパートを紹介される。狭いアパートで時夫と2人では大変だろうとの律子の配慮に喜ぶ一平はパンフレットに書かれた「竹地建設」の文字には気付かなかった。そのまま竜次に誘われて一緒に飲みに行った一平は、おでん屋で津山冬彦の作品「甃の町」は津山と雪乃がモデルとなった実話だとウワサする耳にする。アパートへ戻ると隣りの部屋の模様に聞き耳を立てていた時夫を尻目に本のタイトルをメモする一平だが、ふと見ると大切にとっておいた少女(黒木メイサ)が落としたリンゴがない。何も知らないとはいえ「食った。明日買って返すから」とシレッと話す時夫に静かに怒る一平。
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