ガリレオ
- No.006 -
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無事救出された薫は、港湾事務所から署に連絡を入れた。そこで、坂木が検問に引っかかって逮捕されたことを知った薫は、湯川を大学まで送り届けて署に戻ろうとした。すると湯川は、森崎家に寄って欲しいと言い出す。湯川と薫は、森崎家を訪れた。その外観を見た湯川の脳裏に、何かが閃いた。そして湯川は、モリサキレミは実在する女性であり、その正体は薫だ、と告げる。
研究室に戻った湯川は、北野宗平と森崎家の間には重大な繋がりがある、と薫に切り出した。薫たちが覚えていた絵描き歌は宗平が見た森崎家であること、宗平は森崎家の絵を描いており、坂木もそれを見ていること…。決定的だったのは、宗平の妻のことだった。薫たちも会っているというその女性は、実は彼の妻ではなく、由美子だというのだ。何故なら、宗平の妻は薫たちが小学校に上がる前に他界していたからだった。
湯川は、宗平の画集を取り出し、彼の代表作にもなっている連作を薫に見せた。その題名は「礼美」。由美子は、不倫相手である宗平の子どもを身ごもっていたのだ。由美子が宗平の元を去ってから、彼は毎日のように遊びにくるある少女に、失った娘の姿を重ねるようになり、その少女のことを「レミ」と呼ぶようになった。その少女こそ、薫だというのだ。
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