ガリレオ
- No.005 -
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湯川は、研究室に学生たちを集め、実験の準備をする。矢島は自殺した、と湯川は言うのだ。用意されたのは、マネキン、長短2本の弦が張られたアーチェリーの弓、ふたつのハンダごてとタイマーコンセント。湯川は、2本張られた弦のうち、緩い方をマネキンの首に巻きつけ、きつく張られたもう一方の弦にハンダごてを当てた。弦は、高密度ポリエチレンでできているため、熱に弱いのだ。タイマーセットされたコンセントは、やがて電流を流し、短い弦を焼ききった。すると、首に巻かれた弦がマネキンの首を絞めて伸びきった。さらにその後、遅れてセットされていたもうひとつのハンダごてが熱を発し、首を絞めていた弦を焼き切った。ふたつの火の玉の正体は、焼き切られたとき、2本の弦の先端についた炎だった。
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