不毛地帯
- 第十四話 -
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パリに到着した兵頭は、ハバシュと会う約束を取り付け、滞在先のホテルを訪れる。しかしハバシュは、多忙を理由に兵頭と会おうとはしなかった。そんな兵頭の前に、黄紅子(天海祐希)が現れる。兵頭に気づいた紅子は、乗馬クラブに行く約束があるからいまは時間がないが、今夜ホテルのバーで待っている、と勝手に約束して去っていく。

その夜、兵頭は、約束通りホテルのバーで紅子と再会する。兵頭の活躍で近畿商事の石油部門が業績を伸ばしていることを聞きつけていた紅子は、彼がハバシュに会いに来たことも見抜いていた。
すると、紅子の知り合いらしい外国人が声をかけてきた。席を立って会社に戻ろうとした兵頭に、紅子はその男を紹介した。実はその男こそ、ハバシュだったのだ。

ハバシュからの情報で、今回売りに出されるのが予想通りサルベスタン鉱区であることをつかんだ兵頭は、壹岐に報告した。それを受け、大門の了承を得た壹岐は、日本石油公社総裁・貝塚道生(段田安則)に会いに行く。

10年ぶりに貝塚と再会した壹岐は、サルベスタン鉱区の国際入札に際し、力添えを頼んだ。壹岐が政治家への根回しをせずに直接相談に来たことを知った貝塚は、機嫌を良くし、自分の裁量で面倒を見る、と壹岐に約束した。その夜、家に戻った壹岐は、秋津千里(小雪)に電話をする。千里は、日本陶芸展に出品することになり、多忙なようすだった。壹岐は、誠(斎藤工)がマンションに来たときの件を詫びると、東京に来るときは連絡してほしい、と千里に告げた。

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