駅路
- 作品紹介 -
親は絶えず子どもの犠牲になる。それは永遠に繰り返される――。
平凡な永い人生を歩き、終着点が見え始めたとき、今まで耐え忍んできた人生から開放されたい。
男にとって我慢を強いられる家庭や子どものための人生から離れて、自分のためだけに余生を自由に過ごしたい。
そこにある"夢"と"悲劇"を描く。
▼喜多麗子プロデューサーコメント
▼松本清張氏とは?
▼向田邦子氏とは?
松本清張氏の生誕100年を記念し、珠玉の短編『駅路』のドラマ化が決定!
およそ30年前に書かれた向田邦子氏の手による脚本を、『北の国から』の演出で知られる杉田成道が脚色・演出。主人公の刑事役に役所広司、事件の鍵を握るヒロインに深津絵里を迎え、今春、スペシャルドラマとして放送する物語は、とある男の失踪事件を巡り、捜査に乗り出した刑事と、それを取り巻く様々な人間模様を描いて行く。
松本清張氏の作品といえば、毎年のように映像化され、話題となる人気作品が数多くあるが、今回このドラマの脚本は、向田邦子氏によって書かれたもの。ミステリーの巨匠・松本清張氏の目線に、女性を描かせれば天下一品の向田邦子の目線が加わったことにより、この作品は、ミステリーとしての魅力に、人間ドラマとしての深みが加わったものに仕上がっている。奇しくも今年は、松本清張氏生誕100年であるのと同時に、向田氏にとっても生誕80年にあたる年回りとあって、このタイミングでの映像化は、早くも大きな話題を呼んでいる。
主役となる刑事・呼野を演じるのは、およそ4年ぶりのテレビドラマ出演となる役所広司。ヒロインに深津絵里を迎え、豪華な顔ぶれでこの深みのある物語を紡いでゆく。
人はなぜ生きるのか。そしてその人生の終着点に近づいた時果たして何を思うのか。物語の終盤でさりげなく語られる主人公の言葉は、それらの問いかけに一つの答えを与えてくれる。役所広司の味わい深い口調で語られるこれらの言葉は、それがことさらに大げさなものではないからこそ、老若男女問わず誰しもの心に響き、残るものとなるに違いない。"駅路"に降り立つ年代となった方々にはもちろん、まだまだ人生これからという方々にも、是非ともご注目いただきたい作品だ。
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(C)フジテレビジョン