鹿男あをによし
ストーリー
《5/7》
小治田は、初めて鼠に"目"の話を聞いたときから、それが鏡だと予感がしたが、"狐のは"で長岡を騙して受け取った"目"を見た瞬間、それを誰にも渡さないと決意したと言う。そして、鼠にそれが三角縁神獣鏡という鏡であると報告したが、どういうわけか"サンカク"の部分だけが鹿を経由して小川に伝わったのだとも。それで、小川が大和杯のプレートという間違った物を鹿に届けることになったのだ。迷走する小川を見ながらも小治田は、小川がいつ勘違いに気づくかと、常に怯えていたのだと明かす。そして、申し訳ないことをしたと小川に深々と頭を下げながら、今晩、鏡を使い行われる大鯰を鎮める儀式を見せてほしいと懇願する。邪馬台国の研究に30年を費やした考古学者として、どうしても儀式を見届けたいという小治田の必死の訴えを、小川は拒絶することができない。
神無月最後の夜、ついに儀式を行うときが来た――。
《前へ|次へ》
△もどる
0.鹿男あをによし TOP
(C)フジテレビジョン