鹿男あをによし
ストーリー
《3/7》

古墳の資料館に着くとすぐに、ショーケースや古墳内を再現したレプリカを熱心に覗き込む小川たち。堀田は、そんな自分たちを不審そうに見ていた係員(石井正則)に、最近、展示物に変化はないかと尋ねる。係員は自信あり気に何も変わりないと答えるが、そんなとき、古墳内のレプリカの鏡を数えていた藤原がふいにつぶやく。「34枚ある…」と。

黒塚古墳で発見された三角縁神獣鏡は全部で33枚。レプリカも当然、同じ数だけあるはずなのに、そこには34枚あると言うのだ。これに驚いた係員が見回すと、確かに見たことがない鏡が一枚ある。できの悪いレプリカだと、文句を言いながら係員が鏡を小川に返そうとしたとき、「触るな!」と叫びながら小治田が駆け込んでくる。しかし、小川が鏡を手にしたのを見ると、ガクリと膝を落とす。

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