鹿男あをによし
ストーリー
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後日、長岡と重久の個展に行った小川は、そこで教頭・小治田史明(児玉清)と会う。小治田は小川と長岡が親しいことに驚いたのか、ふたりの様子を窺うように見る。重久の勧めもあって、その後、小川は長岡と食事に行くが、そこでも肝心な話を切り出せない。帰宅した小川を待っていたのは、不機嫌な藤原だった。煮え切らない小川に藤原は、神無月のうちに鯰を沈める儀式をしなければ日本が滅びるという鹿の話はデタラメだったのかと、詰め寄る。真剣な藤原に、小川は返す言葉が見つからない。
翌日早朝、鹿に狐の"使い番"に会いに行くよう言われた小川は、狐がいる京都市動物園を訪ねることに。鹿曰く、鹿も狐も鼠も、自分たちが選んだ"使い番" と"運び番"以外とは口を利かないというが、小川は、事情を話せば狐も"使い番"についてのヒントをくれるかもしれないと考える。それを聞いた藤原は、狐の"使い番"自身も動物園に来るだろうと自信ありげに話す。"目"を渡しているはずなのに、神無月の終わりが近づいても地震が収まらないのを気にして、 "使い番"も狐に会いに来るだろうという推測だ。それが今日とは限らないが、少なくても今日、自分たちが動物園にいるときに小川の知っている女性が現れたら、それが間違いなく狐の"使い番"だろうと言うのだ。
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