鹿男あをによし
ストーリー
《4/6》
明日は大和杯だというのに、藤原が飲み過ぎてしまい終電を逃したふたりは飛鳥に泊まることに。しかし、訪ねた宿に空室が1室しかなく、ふたりはそこに通される。数時間後、布団のなかで目を覚ました藤原は、天井からシーツがカーテンのように垂れ下がっているのに気づく。部屋を仕切るために小川が吊ったのだ。藤原がシーツをめくると、小川は物憂げに窓に映る自分の鹿顔を見ていた。そして、藤原が起きたのに気づいたのか、南場が職員室に乗り込んできた一件で、藤原が取った態度が正しかったとつぶやく。本当は自分も言い返したかったのだが、これまで肝心なところで失敗ばかりしてきたのでいつの間にか戦わずに諦めるのがクセになっていた、そのことが佐倉の言葉を聞いてわかったと言う。そして、今は自分の鹿顔を元に戻したい以上に、剣道部員たちを大和杯で勝たせてやりたいと思いを語る。こんな気持ちになったのは、小川自身初めての経験だと言う…。そんな小川の真剣な気持ちを知り、藤原は以前小川から聞かされた荒唐無稽な鹿の話が本当なのではと思い始める。
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