アタシんちの男子
- 第7話 -

千里と翔は、風に会いに行く。未完成だった新造の発明品『ミラクルスポットライト』を完成させてほしい、と風に頼む千里。実はそれは口実で、本当は風に帰ってきてほしかったのだ。が、風は、それを拒絶し、ホステスの子である自分を認知しなかった新造を非難した。千里は、そんな風に、真実を知るのが怖くて逃げているのは風の方ではないのか、と言い放つと、その場から立ち去ってしまう。

そんな矢先、思わぬ事態が発生する。明からコンテストの応募用紙を郵送するよう頼まれていた国土が、それを忘れていたのだ。おまけに国土は、応募用紙が入った封筒をジーンズのポケットに入れたまま、洗濯してしまっていた。それを知った明は、それほど出たかったわけではないし、母親を探す目的でもない、とうそぶく。だが、千里たちは、応募用紙の志望動機に「コンテストの日が母の誕生日なので放送を見てくれるような気がして」と書いてあったことを知る。そのとき智は、コンテストと同じ日、優がローカル局で生放送されるちびっ子うた自慢大会の審査員を務めることを思い出す。優は、さっそく局側に頼みこみ、出場枠を増やしてもらった。

そのころ、風は、響子(高島礼子)に会いに行き、新造が自分を養子にした理由を尋ねていた。そこで響子は、新造は風が10歳のときに初めてその存在を知ったこと、そして、新造の母が養子を望んだことを打ち明ける。「新造氏は、貴方を実の息子だと認知できなかったことにひどく胸を痛めておられました。それこそが真実だと私は思っています」。響子は、そう風に告げた。

千里は、飛行船の胴体に明のことを書いて、彼の母親に知らせようと思いつき、その準備をする。トリックハート城に戻ってきた千里を出迎えたのは翔だった。翔は、他人のためになぜそこまでやるのか、と千里に問いかけた。すると千里は、新造にも同じ質問をしたことがある、と言い出す。新造は、「それが私の幸せだからだよ」と答えたという。そのとき千里には、新造の真意がわからなかったが、大蔵家に来て、優や智が困難を克服するのを見ているうちに、自分まで嬉しくなって幸せな気持ちになれた、と翔に話す。(|)

もどる
0.アタシんちの男子 TOP

(C)フジテレビジョン