アタシんちの男子
- 第7話 -

うた自慢大会当日、ステージに登場した明は、歌ではなく智から教えてもらったマジックを披露する。猛はブラスバンドの指揮をして、翔は風が完成させた『ミラクルスポットライト』を使ってステージを盛り上げた。そして客席には、明の母親の姿が…。

その帰り道、優は、千里たちに妹に会ってきたことを打ち明ける。火事のとき、優の一家は、全員無事だった。が、優が大事にしていたぬいぐるみを取りに家の中に戻ってしまい、それを助けようとして両親は命を落としたのだという。翔や智は、そう言って激しく自分を責める優に、「お前のせいで両親が命を落としたんじゃない。両親のおかげてお前が助かったんだ」「自分を責めるひまがあったら、親の分までいい顔してみせろよ」と声をかけた。そして千里も、優の胸にこぶしを当て、優の痛みはちゃんと受け取ったから、と告げる。優の顔に笑顔が戻っていた。

するとそこに、国土から連絡が入る。明の母親から電話があったのだという。国土は、5時には帰るから会ってやってほしい、と明の母親に伝えたらしい。トリックハート城に戻った千里たちは、連絡を待ち続けた。それから数時間後、電話が鳴った。明の母親からだった。彼女は、元気そうな明の姿を見ることができてうれしかった、というと、これから日本を発つ、と明に告げる。明から電話を奪った猛は、会いにきてほしい、と懇願した。が、明の母は、「明をお願いします」とだけ言い残して電話を切ってしまう。

明は、強がって部屋に戻ろうとした。猛も、優も、智も泣いていた。翔は、涙を見られたくなかったのか、リビングから出て行った。すると明は、響子が用意したカーネーションを千里に差し出した。「母の日のプレゼント…もう遅いかな」。千里は、明を抱きしめて泣いた。明の目からも涙があふれていた。

するとそこに風が戻ってきた。風は、もう思い通りにはさせない、と時田(山本耕史)に宣戦布告し、大蔵家に戻ることを決意していた。千里たちが泣いているのを見て驚く風。ふと気付くと、明が立ったまま寝ていた。千里たちの顔から思わず笑顔がこぼれた。明は、眠ったまま歩きだし、よろけた。千里と翔は、前後から明を抱きかかえた。そのとき、掃除をしていた国土が翔の背中にぶつかった。その拍子に、千里と翔がキスをしてしまい…。()

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