ハチワンダイバー
-第3話-
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一方の菅田は、二こ神の正体を知りつつも勝利を誓うが、二こ神に右辺を制圧されピンチに陥っていく。かつて、師匠・鈴木歩人八段(小日向文世)から神野の戦法を教わっていたことがあったのに、気づくのが遅れてしまったのだ。このまま、まともに指すだけでは追いつかず、入玉を許せば敗戦すると思ったとき、雨のせいで二こ神の小屋が雨漏りをはじめる。これを死活問題だと言う二こ神は、自分は雨漏りを直すために外に出るが、外から指示を出すので代わりに駒を動かしてくれとそよに頼む。いわゆる、目隠し将棋というものだ。

追い詰められた菅田は、自らを奮い立たせようとするが、弱気に支配されていく。大金を賭けるよりも苦しい思いに苛まれる――これが本物の真剣だというのか。初めて味わう苦しみのなか、それでも絶対に負けたくないと強く思ったとき、菅田はダイブする。

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