ハチワンダイバー
-第2話-
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それでも歯を食いしばり、わざと負ける将棋を繰り返し角田に借金を返すと、菅田は質屋に預けていた駒を取りに行く。ところが、駒はたった今、買われてしまったと言われる。驚いた菅田が駒を買ったという客を見ると、そこにいたのはそよだった。質に流れる"戦った駒"を集めるのが好きだというそよは菅田に、駒を返して欲しければ、自分の代わりに真剣を指せと条件を出す。

その夜、指定されたビルへ着いた菅田を、角田と飛鷹が迎える。そよから話を聞いているというふたりとともに、菅田はビルの屋上の賭場へ向かう。そこでは、見るからに怪しいマムシ(姜暢雄)とガラの悪い男たちが菅田を待っていた。その異様な雰囲気に萎縮する菅田に、有無を言わさずマムシがにじり寄ってくる。

20分切れ負けの勝負だと言われても、菅田は自分が取り戻せない。やっとのことで、この勝負は何なのかと尋ねると、男のひとりが1千万円を賭けたデカい賭場だと説明する。それを聞いた菅田は震え出すが、後戻りはできそうにない。やがて観念した菅田は、緊張の表情で第一手を指す。

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