ハチワンダイバー
-第1話-
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アパートに戻った菅田はショックから立ち直ると、そよへのリベンジを誓い再び将棋の勉強をしようと意気込む……が、あまりの部屋の散乱ぶりに、目当ての本が探せない。勉強の前に掃除だと気負ってはみるが断念。そこで、清掃代行サービスを頼む。

ほどなくして、清掃サービスのスタッフと称してやってきたのは、セクシーなメイド服姿の女性だった。とまどいながらも女性の顔を見た菅田は衝撃を受ける。そよにそっくりなのだ。菅田は自分と勝負した"アキバの受け師"ではないかと尋ねると、女性は動揺しながら「ご主人様と、将棋などしておりません」と、決定的な言葉を口にする。菅田は「将棋」とは一言も口にしていないのだ。しかし女性は、自分はメイドだと言って譲らない。それならば、一局指せばわかると思った菅田は女性を部屋に招き入れ、勝負を挑む。そして、缶に詰まった50万円はあるかという紙幣――全財産を賭けると宣言。すると、女性は承諾し将棋盤の前に座ると菅田を真っ直ぐに見詰める。その淡々とした視線は、将棋道場で見た"受け師"のものだった。

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