Dのゲキジョー
〜運命のジャッジ〜
奔放な母に翻弄されながらも、祐実はすくすくと育ち、また子役としても9本ものCMに出演するほどの超人気者になっていった。
当時小学6年生(12歳)だった祐実の年収は何と8000万円!
気になるその使い道だが、家の改装、父親のベンツ、母のブランド物のカバンや靴、海外旅行など、ほとんど家族のために使われていたという。
当時祐実のお小遣いは、母・有里さんに請求書を出さないともらえなかった。たとえば、CM1本で500円、ドラマ1本200円といった具合。しかし、あまりお金に興味のない祐実は、請求書を書くのも面倒で、忘れることもしばしばだった。
年収8000万円のスーパー小学生となった祐実は、中学生になるとドラマ「家なき子」でさらに大ブレイク!
そのドラマの名台詞「同情するなら金をくれ!」はその年の流行語大賞を受賞。しかしそのブレイクが、祐実を追い詰めることとなった。
祐実は公立の中学校に通っていたが、ドラマの役の影響もあってか、同級生からイジメを受けていた。クラス全員から無視される、上履きや体操服を捨てられる、突然なぐられる…さらには男子生徒に一緒に写真を撮るとみせかけて身体を触られるということまで。
街中でも、歩いていると「ブス!」などと心ない言葉をぶつけられるようになった。
もはや祐実の居場所は仕事場にしかなかった。仕事場では皆がやさしかった。学校には居場所がなくても仕事場があるから、と自分を保っていた。しかし、「家なき子」の放送終了によってそれが崩れ去ってしまうことになる!
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