☆第2章:第三台場公園
[レインボーブリッジに一番近い島]
ペリーの来航におびえた幕府が、黒船に対抗する為に結果的に6つの台場(砲台の設置場所)が作られたが、使われることもなく放置され、第3、第6台場以外は消滅。昭和3年7月より第3台場のみ公園として開放された(第6台場は一般開放されていない)ちなみに、第1および第5台場は品川埠頭内に埋没。第2台場は東京港航路整備で撤去、第4台場であった御殿山下跡地には小学校が設立されている。
台場公園に向かう途中、近くのコンビニでスナックや軽食をゲットした僕らは、ピクニック気分で舗装道を歩いた。
「わー!かわいい〜」
A子が手にしたのは、ドングリと松ぼっくり。公園へと続く道にはたくさんの木が植えられ、海にぽっかり現れた森のようだ。
「やっと着いたね」
日本史に特別な興味を持つ僕ではないけれど、海面からの高さが6メ-トルにもなるという石垣が、江戸の時代を感じさせてくれる。
階段を上がると第3台場の凹みが一望できる。
「すご〜い!広いのね!」
「下におりる前に外側を歩いてみようか」
入り口には立つ案内板には、文化財の説明などはない。短めに刈られた芝はあるものの、道らしい道はない。
これじゃ、夜中に歩いたら凹みに落ちてしまそうだ。さりげなくA子の手を取る。
「レインボーブリッジが下から見れるなんておもしろ〜い!」
よく感激するA子に、僕は決めの台詞を差し出してみた。
「ここが、レインボーブリッジに一番近い島なんだ」
◎第3台場
◎レインボーブリッジ
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