金賢姫を捕らえた男たち
- あらすじ -
原油の埋蔵量が少ないバーレーンは、中東の金融センターとなることに国家の活路を見出していた。が、1980年代になると、イラン・イラク戦争が暗い影を落とす。外務省は、日本人の安全を守るため、バーレーンにも日本大使館を設置することを決める。
石垣島出身の砂川昌順(高嶋政伸)は、在外公館員募集の広告を見て試験を受け、現地採用される。アフリカ・ガーナに配属されると、ほどなく正式職員として採用された砂川は、第二の赴任地としてバーレーン行きを命じられ、大使公邸の物件探し、電話回線や家具などの準備に追われていた。一方、塩原順(伊藤淳史)は、通信会社から3年間の期限付きでバーレーンに派遣されてきた男。塩原は、ビザの発給など、在留日本人への行政サービスを一手に任されていた。
1987年11月29日。その日、砂川は、大使館主催のパーティーに必要なケータリングサービスについて調べていた。そんな彼の元に、友人のフライトアテンダントから1本の電話が入る。まだ公表されていないが、大韓航空機858便が消息を絶った、というのだ。その時点では、乗客に日本人がいたかどうかも、確認できなかった。
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