「原作・アガサ・クリスティー×脚本・三谷幸喜」

夢のコラボ再び!

野村萬斎演じる名探偵・ポアロが帰ってくる!

映像化不可能とされた推理小説の金字塔を

豪華キャストで実写化!

「原作・アガサ・クリスティー×脚本・三谷幸喜」の夢のコラボレーションが、再び実現します!2018年4月、『黒井戸殺し』が放送されることが決定しました。

アガサ・クリスティーが1926年に発表した人気長編推理小説「アクロイド殺し」を日本で初めて映像化。さらに、今作は舞台・映画・テレビドラマと数々の名作を世に送り出し、その作品の持つ魅力で日本中を虜にしている三谷が脚本を担当し、『黒井戸殺し』として「三谷流・アクロイド殺し」を作り上げました。

三谷×アガサ・クリスティーといえば、フジテレビ開局55周年特別企画として2夜連続で放送した『オリエント急行殺人事件』(2015年1月11日・12日)において初コラボレーションが実現し、記憶にも記録にも残る作品を世に送り出しています。

「アクロイド殺し」はアガサ・クリスティー(1890~1976)による6作目の長編小説であり、エルキュール・ポアロシリーズの3作目にあたります。事件が起きた人間関係を知るポアロの隣人による手記を読んでいく形で進んでいく本作は、その結末におけるトリックの斬新さによって、当時世界中に衝撃を与えました。そのトリックを巡って「フェア・アンフェア論争」が引き起こされ、長らく「映像化不可能」とされてきた推理小説史上における金字塔的な作品と言えます。

『黒井戸殺し』の主人公は、『オリエント急行殺人事件』同様、日本の伝統芸能・狂言の第一人者と言われている野村萬斎演じる名探偵・勝呂武尊(すぐろ・たける)。萬斎のドラマ出演は『オリエント急行殺人事件』以来、約3年3ヵ月ぶりとなります。そして勝呂の良き相棒としてコンビを組み、事件の謎に立ち向かっていく、いわば“バディ役”となる、医師・柴平祐を演じるのは、三谷作・演出による舞台「ベッジ・パードン」(2011年)で萬斎と同じ舞台には立っているものの、テレビドラマでの共演は今回が初めてとなる大泉洋。芸達者な二人が紡ぎ出す独特の世界観と圧倒的な演技力に今から期待が高まります。

さらに物語を彩る個性豊かな登場人物たちには豪華キャストが決定しました。三谷作品には初出演となる、余貴美子、草刈民代、向井理、佐藤二朗、和田正人、三谷ドラマには初出演の寺脇康文(舞台は三谷演出の2007年「コンフィダント-絆-」に出演、映画は2008年「ザ・マジックアワー」に出演)、三谷演出の舞台や映画、ドラマに出演している浅野和之、秋元才加、三谷脚本のNHK大河ドラマ『真田丸』に出演している、大泉をはじめ、吉田羊、松岡茉優、藤井隆、今井朋彦、斉藤由貴、遠藤憲一らがそろい踏みしました。

これらの出演者たちが代わる代わる事件の容疑者として浮上していく中、それを勝呂が柴の力を借りて解決していく、一瞬たりとも目が離せない珠玉の作品として作り上がっています。ミステリーの名手と言っても過言ではない三谷が伝説的名著を現代に蘇らせるこの春注目の『黒井戸殺し』。豪華ゲストの個性がぶつかり合う一夜限りの夢の3時間をぜひお楽しみ下さい。

『アクロイド殺し』
アガサ・クリスティー著
羽田詩津子訳
ハヤカワ文庫刊

原作「アクロイド殺し」の概要

 

イギリスの片田舎キングズ・アボットで、村の名士アクロイド氏が短刀で刺殺されるという事件が起こった。その直前には、アクロイド氏の婚約者フェラーズ夫人も睡眠薬による自殺を遂げている。町医者・シェパード医師は、亡くなった二人の検死を担当。そして、彼は、この異常事態を正確な手記に記録することになった。シェパードの手記でこの物語は進行する。つまり、シェパードはストーリーテラーとして存在する。そこに登場するのは、秘密めいたアクロイド家の家族たち、邸宅の召使いたち。おしゃべり好きなシェパードの姉・キャロライン、そしてシェパードの隣の家で隠居生活を送る謎のベルギー人。彼こそが、エルキュール・ポアロだった。ロンドン、そして殺人事件から離れる決心をし、その村の住人となったポアロが、殺されたアクロイド氏の姪・若く美しいフローラからの依頼により、調査にとりかかる。しかし、ほとんどの容疑者にはアリバイがある。やがて、ポアロが「灰色の脳細胞を働かせて」たどり着くのは、驚がくの真実だった。