10月7日 深谷市立榛沢小学校で出前授業『あなせん』を実施
[2020年11月6日更新分]
フジテレビ 新美有加アナウンサーのリポート
駅から車で向かうこと10分。小川が流れ畑が広がり、久しぶりに緑を感じる景色の中、石門を抜けて奥へ進むと広い校庭と校舎の全容が見えます。今回は渋沢栄一氏で盛り上がる深谷市へと、出前授業にやってきました。
さて、今回の授業は6年生1クラスとのスピーチ講座。新型コロナウイルスの影響もあり、榛沢小学校でも運動会や修学旅行といった年間行事にも影響があった中での久しぶりのイベント。
6年間クラス替えもないまま一緒に過ごした彼らにとって、学校での最後の1年の大事な2時間。楽しい半日になればと、こちらもドキドキしていました。
鐘が鳴る時間より前に集まって静かに待っていた姿が印象的なこのクラス。
マスクをして、大きな声を出す機会も減らしてと従来どおりにいかないからこそ気がつく「リアクションの大切さ」。代わりにいつも以上に手をあげて、拍手して参加してもらいます。
さらに今までのスピーチ講座と違うところの一つがスピーチ原稿を作るためのインタビューの練習。今までは隣の子とペアでインタビューをしあって、その友達についてスピーチをしていましたが、今回は私が皆のインタビュー相手。アナウンサーの仕事について、好きな色や食べ物、洋服。色んな質問に答えましたよ!
一方で難しいのが「最初の質問の答えを受けた次の質問」をすること。なんと会話を続けたらいいのか悩むこと、大人もありますよね。最初こそ、質問に答えても「ありがとうございます。」だけでしたが、徐々にほぐれてくる子も。好きな食べ物の餃子について「多いと一日に50個食べられる」と答えた時の、「え!」という顔。そう、それこそ、リアクションです!
クラス全体で聞いていたはずの同じ質問と答えも、どの答えをどんな順番で話すかで、とても個性の出たスピーチに。先ほどの餃子の話でも「僕は多くても20個ほどなので、とても多いと感じました。」と感想を交えて発表してくれた子もいて、聞いているこちらも毎回楽しみです。
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授業も終わりに近づくと、クラスの拍手や頷きといったリアクションが大きくなっていることに気づきました。マスクをしていると声が小さく感じたり、表情が見えなかったり不便なこともあります。ただ、マスクをしたままでの発声練習や、いつも以上に相手に反応してあげる習慣ができると、マスクなしで過ごせることになった頃には、今まで以上にリアクション上手になっているはず。
リアクション上手は、聞き上手。これからも周りの人と沢山コミュニケーションをとって仲良くなって欲しいです。深谷市立榛沢小学校のみなさま、ありがとうございました!
文:新美有加(フジテレビ アナウンサー)