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2020年度 番組活動トピックス

新型コロナウイルスと闘う医療従事者らを支援「One World:Together at Home」を放送

[2020年5月25日更新分]

新型コロナウイルスと闘う医療従事者らを支援「One World:Together at Home」を放送

4月19日(日)25時30分~27時40分
フジテレビ(関東ローカル)/フジテレビONE/FOD 同時サイマル放送&配信

ニューヨークから「One World:Together at Home」※の日本での放送を検討してもらえないかと連絡がきたのは4月13日(月)でした。レディー・ガガがキュレーションを担当し、ポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、ビリー・アイリッシュ、ザ・ローリング・ストーンズら錚々たるビッグスターたちの在宅パフォーマンスが詰まったCMなしの2時間番組。新型コロナウイルスへの対応に当たる医療従事者らを称え、支援する歴史的なチャリティーライブです。
本番までわずか6日間で正直焦りましたが、これほど豪華なアーティストたちのメッセージを日本だけが受け取れないなんて悲しすぎます。そして、それは地上波放送を含めた無料放送や配信でなくてはだめで、日本語字幕版でないと伝わらないと思いました。
地上波編成部に打診のメールを打ったところ、地上波でも既に別ルートでの話が進んでおり、さっそく合流することになりました。そこからは奇跡の連続でした。地上波での異例のCMなしの放送が正式決定したのは、4月16日(木)の昼過ぎ、放送まであと3日です。

そして、この放送をするならフジテレビとして広報リリースをしないと意味がありません。4月17日(金)15時にリリースを出すことが決まり、それまで残り24時間。この間に契約の締結や海外送金を済ませ、リリースに必要な広報キットや放送に不可欠な衛星情報などを入手し、放送を確実なものにしないといけません。

生中継直前!
心臓バクバクの瞬間

振り返ってみると相当な綱渡りでしたが、すごいスピードで走り抜けている間はそれが綱の上だったことに気がつかなかったみたいです。各セクションの異例の対応のおかげもあり、様々な手続きが高速で進みました。無事に広報リリースし、いよいよ番組の構成や内容について詳細が入り始め、全貌が見えたのは放送前日でした。構成の確定版をもらったのは前日の夜遅く、字幕作成に必要なスクリプトと言われる資料が届いたのは当日4月19日の朝5時ごろでした。地上波チームは本編前後のフジテレビオリジナル部分の制作、私はCSFODでの生中継と字幕版の制作統括を担当しました。一番大きな壁は時間でしたが、その時間との戦いに、情熱と経験とチームワークで打ち勝てた気がしています。

その結果、多くの人に「日本語字幕版を放送してくれてありがとう」というメッセージをもらいました。歌詞の意味を知ることで、なぜそのアーティストがその選曲をしたか想像することができます。音楽は言葉を超えますが、やはりその言葉をもって人の心により深く届きます。
その一端を担えたことは嬉しく、不眠が続いた数日間の疲れを癒してくれました。

地上波放送のMCを務めた三田友梨佳アナ(左)と
報道 中川真理子NY支局長(右)

そして、この番組から影響と刺激を受けたフジテレビ音楽チームやミュージシャンの皆様が、日本版ともいうべき番組「STAY HOME, STAY STRONG~音楽で日本を元気に!~」(2020年5月6日25:25~27:55)を、この翌日に立ち上げ2週間で作り上げたことにも感無量でした。

情熱を持った個人や集団が動くと想いが連鎖してその輪が広がり、物事がスピードを持って動いていくということを目の当たりにできた感動に感謝したいですし、フジテレビで働いていてよかったと思いました。

文:永竹里早(フジテレビ コンテンツ事業室)

※「One World:Together at Home」
非営利団体Global Citizenと世界保健機関(WHO)が、新型コロナウイルス感染症との闘いを支援する目的で全世界に向けて放送・配信したグローバル・ストリーミング・コンサート。WHOのCOVID-19 Solidarity Response Fund(COVID-19連帯対応基金)をサポートする目的で行われ、新型コロナウイルスのまん延を阻止するために最前線で尽力する医療従事者などへの支援を目的としたもので、フジテレビでは、この趣旨に賛同し、当番組をFOD・CS放送でライブ配信・中継した他、地上波で日本語字幕を付けてCMなしで放送した。

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