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2017年度 社会のためにトピックス

2月19日 岩手県 盛岡市立本宮小学校で出前授業『あなせん』を実施

[2018年3月27日更新分]

【2018年2月19日】【今回の先生:佐々木恭子アナウンサー/米澤かおりアナウンサー】【岩手県 盛岡市立本宮小学校 6年生 100人 スピーチ講座】

あなせん日記

フジテレビ 佐々木恭子アナウンサーのリポート

 2014年に『あなせん』がリニューアルされる時、
大きなひとつの夢がありました。
『あなせん』を全国に広げたい。日本中の子どもたちに「伝え合うって楽しい」ことを知ってほしい。
それから4年…ようやく、その一歩が動き出しました。


場所は、岩手県盛岡市にある本宮小学校。訪れた時はちょうど昼休み、
子どもたちが自ら楽しそうに雪かきをしている姿が、そこここに。
私たち一同を見かけると、元気いっぱいな声で「こんにちは!」とあいさつしてきてくれます。

学校に入ると、「宝積(ほうじゃく)」という校訓がたくさん目に飛び込んできました。
どれも、長い年月を経てきたことがわかる紙の色。言葉は、本宮が地元の第19代原敬内閣総理大臣から継がれたもの。「人に尽くして、見返りを求めず」という意味だそうです。
聞けば、雪かきをしている生徒たちは当番でもなく、みんな「宝積です」と返ってくる。当たり前のように、人のために何か自分が役に立つことを探し、行動できる姿に、学校の伝統や、貫かれる信念の言葉の重みを、冒頭から感じ入りました・・・。


さて、今回、大事な最初の一歩を共にしてくれたのは、入社5年目岩手めんこいテレビの米澤かおりアナウンサー。入社以来一貫して夕方のニュースを任されています。

約10日後に迫った6年生たちの感謝の集いで行われるスピーチ応援。保護者の方をお招きして、6年間の集大成を見せる場だけに、こちらも真剣です。


スタッフ全員の自己紹介、発声、滑舌、高橋裕二アナ(岩手めんこいテレビ)の飛び入り実況など授業が進む中、子どもたちもどんどんほぐれ、「声を出す」ことを楽しみ、積極的に参加し、吸収していってくれます。

事前に用意してくれていたスピーチ原稿をもとに、2人1組で「もっとあなたについて知りたいこと」をインタビューし合います。

驚いたのは、本宮小6年生の語彙力の豊富さ。スピーチのテーマは、「努力したこと」「成長したこと」「これからなりたい仕事」「どんな人になりたいか」「大事にしている言葉」などから個々に選んでいるのですが、100人超、誰一人として同じことを言わない。


それぞれに深く考え、自分と向き合い、練り上げてくれたからこそ、自身の言葉が紡がれた草稿なのだと伝わってきました。 さらに、初めて聞く人にとっても内容や想いがより伝わるように、インタビューで深堀りした後、いざみんなの前で発表!!!

大好きな瞬間です。

トップバッターを切ってくれるムードメーカーの男子のおかげで、次々に手を挙げてくれ、
1分スピーチに挑戦してくれました。

日頃の挨拶や「宝積」の精神の賜物か、きっと人と人の間をつなぐリレーが得意なのでしょう。
1人にアドバイスしたことを受けて、次の人がそれをも自分のものにして、どんどん自主的に学んで上手になっていくことに、強い感動を覚えました。子どもの可能性って、無限だなあ...。

きっと本番のスピーチで、やり切ってくれることを祈っています。
その時、今日の授業の何か一つでも思い出してくれたら、幸いです。

自分を表現し切れたら、大きな自信につながると思うから。


帰り際に、私たち一行を待ってくれていた子どもたちもいて、思わずかわいくて、抱きしめちゃいました。

あなたなら、できる。その願いもこめて。

『あなせん』の全国拡充の第一歩は、氷点下の気温の岩手で、それを忘れる熱い時間となりました。思い切ってやってみる。伝えてみる。受け取ってみる。
その輪が、これからも全国に広がっていきますように。

文:佐々木恭子(フジテレビ アナウンサー)


岩手めんこいテレビ 米澤かおりアナウンサーのリポート

 関東エリアを出て初めて全国区で開かれた『あなせん』、その第一弾が今回の岩手・盛岡市の本宮小学校でした。 
フジテレビのアナウンサーが子どもたちにコミュニケーションの大切さを知ってもらおうと始まったこの活動。発声・早口言葉といった基本的な練習から、人前で話す時に、より伝わるためのポイントまで、アナウンサー以外の職業にも役立つ講座です。

 今回私は講師役として向かったのですが、佐々木恭子アナウンサーの熱のこもった指導に聞き入ってしまいました。とても発見の多い1日になりました。
たとえば声の大きさ。「1」をひそひそ話の声、「10」を叫んだ時の限界の声として、大勢の前で披露するスピーチに必要なのは「8」の声量。小さすぎても大きすぎても伝わらないというのは実感していましたが、数値化するとより分かりやすいですよね。

そして、文章を構成する時のポイント。これは2人1組で実践してもらいました。
子どもたちは卒業を前に「感謝の会」を開き、6年間頑張ったことや将来の夢を発表することになっていました。


事前に書いた原稿を1人が発表し、内容を聞いたもう1人が「どう見えた?」「どう感じた?」「相手はどんな表情をしていた?」とたくさんの質問を投げかけ、出てきた答えを文章の中に盛り込んでいきます。五感で感じたことや具体的な数値や内容が入ると、情景が目に浮かぶようなスピーチになりました。


最後に子どもたちにインタビューをすると、「今後に役立ちそうです」「本番も頑張ります」と笑顔で答えてくれて、心からうれしく思いました。そして「伝えたい」という真っすぐな思いに私も励まされました。

本宮小学校の皆さん、ありがとうございました!

文:米澤かおり(岩手めんこいテレビ アナウンサー)

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