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2017年度 復興支援トピックス

九州北部豪雨の被災地福岡県朝倉市で上映会を開催

[2017年10月11日更新分]

フジテレビCSRのメンバーでは九州北部豪雨の発生直後から何かしなくてはという空気が漂っていました。しかし、被災直後の応援は現地のニーズに密接しないとかえって迷惑をかける事、我々が届けられるのはテレビ放送関連なので少し落ち着いてから動こうという事になりました。

  826日の朝倉市内の様子  


被災から約2ヶ月経った8月26日、朝倉市立杷木中学校のご協力を頂き「怪盗グルーの月泥棒」の上映会を実施する事が出来ました。当日は約130名の方々が杷木中学校体育館にお集まり頂きました。体育館の電源事情があまり良くなく、仮設ケーブルを上映直前に張るなど慌ただしい準備でしたが、無事に上映会を終了出来ました。

今回の上映会にあたってはお集まりいただいた方々はもちろんの事、杷木中学校の避難所運営にあたられている方々、中学校の生徒の方々にも会場設営などでお手伝いを頂きました。本当にありがとうございました。

文:安孫子信明(フジテレビ 技術局)

フジテレビ 宮司愛海アナウンサーからのメッセージ


今回伺ったのは杷木中学校。私の故郷・福岡県にある中学校であり、そして九州北部豪雨で、最も被害の大きかった朝倉市にある中学校です。豪雨から2ヶ月が経とうとする2017年8月26日現在でも、いまだ多くの被災した方の避難所として体育館が使われています。

車で中学校へ向かう途中、何軒もの半壊・全壊した家屋を目にしました。
脇に積まれた土砂には、車や冷蔵庫、生活雑貨が埋まっており、つい最近までそこには確かに生活があったことを物語っています。勿論ニュースで様々な映像は見ていましたが、実際に目にした衝撃は言葉にできないものでした。


左からテレビ西日本橋本アナとケビン、宮司アナ
今回の目的は、ミニオン映画の上映会です。開始30分前から少しずつ人が増え、始まるころまでには、椅子の数を急いで増やさなくてはならないほどの方が来てくださいました。中にはミニオンの人形を持ってきてくれた小さな子もいて、思わず顔がほころんでしまいます。


まずは、上映会の前に『あなせん』でも使用しているテキストでちょっとした発声・滑舌練習から。子どもたちが皆、目を輝かせて話を聞いてくれ、正しい発声時の姿勢などを立ち上がって一緒に実践してくれる様子に心があたたまりました。
映画の上映中も、楽しそうに鑑賞する子どもたちを見て、少し安心。笑顔があふれる上映会になって本当に良かったです。

帰り際に、「明日、やっと家に帰れるんよ」と嬉しそうに語ってくれた中学生の女の子。目指している高校があって、と将来についても聞かせてくれました。その表情は明るく、希望にあふれていて、こちらがなんだか元気をもらったような気がしました。
苦しい状況でも明るく、強く生きる杷木のみなさんのことを「ずっとおうえん」していきたい。そう強く思った日でした。

文:宮司愛海(フジテレビ アナウンサー)

テレビ西日本 橋本真衣アナウンサーからのメッセージ


今回のCSR活動では、被災した日から今なお避難所になっている、朝倉市杷木地区の杷木中学校を訪れました。
地元の子どもたちを招いてのミニオン上映会。
体育館はまだ少し暑かったですが、窓から入ってくる風が心地よい季節になっていました。

福岡出身の宮司アナウンサーとともに、ミニアナウンス講座を冒頭で行いました。早口言葉にみんなで挑戦し、子どもはもちろん、一緒に見に来てくださったお母さんやおじいちゃんも笑いながら参加してくださりました。


上映会は予想以上のたくさんの方が集まり、みんな楽しみにしてくれていたのかなと思うととても嬉しかったです。小さな子どもたちが、自分と同じ大きさぐらいあるのでは?というサイズのミニオンを抱えて遊びに来る姿は微笑ましく、思わずにっこりしてしまいました。



上映会のあとには、
ミニオンのリーダー、ケビンが会場に!
みんなが押し寄せてくるほど、大人気でした!

片付けのときには地元の中学生たちが椅子をなおすのを手伝ってくれ、あっという間に終わりました。「この子たちは被災したときから、こうやってたくさん助けてくれたんよ」と避難所の方が教えてくれました。みんなが年齢にかかわらず名前で呼び合う関係を見て、豪雨からこれまで、ずっと助け合ってこられたのだということを感じました。
ある女の子は「きのうも家の泥を片付けた!」と、屈託なく話してくれました。まだまだ大変な状況のはずなのに、笑顔で、他にもいろんなことをいっぱい話してくれ、その明るさと前向きな心に私が元気をもらいました。

復興にはまだまだ時間がかかるし、私たちにできるのは本当に小さなことかもしれません。それでも、ミニオンのようなかわいい映画を見て、楽しい時間を過ごしたことが、被災地の方にとっても、そして私たちにとっても「夏の思い出」になり、「ずっとおうえんプロジェクト」の一員として、その思い出をもっと増やせたらいいなと思います。

文:橋本真衣(テレビ西日本 アナウンサー)

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