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2015年度 社会のためにトピックス

6回目「Student Films 7 in ODAIBA」開催

[2016年4月4日更新分]

Student Films 7 in ODAIBA

Student Films 7 in ODAIBA

2016年2月21日、今年で6回目となる「Student Films 7 in ODAIBA」が開催されました。これは「次世代のための映画祭」。映画を専攻している学生たちに「作品発表の場」と、第一線で映画を制作している諸先輩方との「交流の場」を設けること、そしてなにより、人材育成を通じて日本の映画産業の発展に貢献することを目的として始めた映画祭です。

フジテレビ塩原恒夫アナウンサーの司会で、今年も日本映画大学、多摩美術大学、東京工芸大学、日本大学、武蔵野美術大学、早稲田大学が参加し、6本の映画が上映されました。年々作品が長くなり、ひとつの物語としての完成度が上がっているようにも感じます。今年もSF、ラブストーリー、社会派、無声映画まで個性豊かな作品が揃いました。

各作品の学生監督・スタッフは、この映画祭の立ち上げから協力いただいている映画評論家の佐藤忠男さん、そしてフジテレビ製作の映画に関わった監督と共に、トークセッションを繰り広げました。今年は、鈴木雅之監督(映画『HERO』など)、佐藤嗣麻子監督(映画『アンフェアthe end』など)、佐藤祐市監督(映画『脳内ポイズンベリー』など)、松山博昭監督(映画『信長協奏曲』など)が登壇し、編集ポイントや撮影方法、脚本内容、キャスティング等、矢継ぎ早に質問や意見が飛び交いました。
佐藤嗣麻子監督は「色々な意見を言って高め合った方がいいわよね」と自身の経験を踏まえての貴重なアドバイスなどをされました。

左から2番目 鈴木雅之監督 左から2番目 佐藤嗣麻子監督

去年から、映画祭のチラシのビジュアル制作も参加大学の生徒に協力頂き、生徒の参加度が高まっている「Student Films 7 in ODAIBA」。この映画祭から、新たな監督が誕生することを期待しています。

文:西原 恵(フジテレビ 映画制作部)

司会を務めた塩原恒夫アナウンサーの感想

「SF7の楽しい思い出」

上映一本目の監督が発熱のため、トークショーを欠席・・・
ジョージ・ルーカスも世紀の大ヒット作公開週にハワイに逃げていたとか。


昔懐かしSF怪奇な世界に説明はいらない~
カメオは、いつか鉄男になるかも。

8ミリカメラが、青春の想像力をかき立てる!
いまは、スマートフォンで自由自在。

教頭先生って、なぜか敵役・・・
劇中ネタの「ダンス・オブ・ライフ」にチャップリンが踊る。


映画祭の後は学生と監督・フジテレビ社員が
楽しく懇親♪
監督の頭の中にはデビッド・リンチがいるようだ
和製ツイン・ピークスは、月9でお願いします。

この三姉妹の物語を湘南には移せない
リアル海街ダイアリーなのです。

2014 Student Films 7 in ODAIBA映画評論家 佐藤忠男氏 特別コラム


佐藤忠男氏と司会の塩原恒夫アナウンサー
今年もフジテレビさんのご好意による、東京の七大学の学生映画上映会が東京お台場のフジテレビの会場で行われました。今年は、早稲田大学大学院「日陰のスワン」、武蔵野美術大学「CAMEO'n ME」、東京工芸大学「ふたり ふたつの再見」、日本大学「屋上からの飛び方」、多摩美術大学「アンラッキー・ヤングメン」、日本映画大学「水際の魚」の六篇でした。


一番左 松山博昭 監督
フジテレビで映画を作っておられる監督たちが四人、入れかわり立ち代り舞台に上って学生監督のスタッフ、出演者たちに意見を述べて下さるというのが、この催しの一番心のこもった贅沢なところです。たとえば、これは手前味噌になって申しわけないのですが、私が学長をしている日本映画大学の「水際の魚」という作品は、公開中の映画「信長協奏曲」の松山博昭監督から、「これは別格の作品で、プロなみの水準で作られている」というお誉めの言葉をいただきました。


左から二番目 佐藤祐市監督
私の見たところでは、この作品と、もう一本、日本大学の「屋上からの飛び方」が、まさに、映画館で公開されても、テレビで放映されても、それなりの評価を得られる作品である。と思います。

これは日本映画大学の学長としての私の意見というより、映画評論家として長年コツコツやってきた私の大まじめな感想です。学生映画には稚拙なものや単純素朴すぎるもの、自己中心すぎるもの、などが多いのですが、なかにはときどき、稚気(ちき)愛すべき佳品や、若者ならではの真剣な生き方の悩みと正面から向かい合った力作、などがあって、これはすごい、本当に素晴らしいと感激することもあるのです。

私は私の代表的な著作だと自負している「日本映画史」全四冊のなかに、そうした学生ならではの映画の傑作を何本も書いております。それらは、時代の青春の心情の、直接的で内面的な記録として、文学とも音楽とも違う領域の立派な表現になっているものです。それこそ、知られざる宝のような作品がいくつもあります。
今回注目された「水際の魚」は、いまの東北の被災地に生きる三姉妹の、ユーモアあるスケッチ。「屋上からの飛び方」は意外また意外の高校生活の喜劇です。とても面白い作品でした。

佐藤忠男氏プロフィール
1950年頃から雑誌に映画論を発表する。
最初の著書は「日本の映画」(三一書房・1956年刊・キネマ旬報賞受賞)。
以後、映画を中心に演劇、文学、大衆文化、教育などの広い分野で100冊を超える著書を発表している。
芸術選奨文部大臣賞、紫綬褒章、韓国文化勲章、フランス・シュバリエ勲章授章の他、毎日出版文化賞など受賞多数。
現在、日本映画大学学長。

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