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2014年度 社会貢献トピックス

学生映画祭「Student Films 7 in ODAIBA」を今年も開催!

[2014年12月25日更新分]

学生映画祭 「Student Films 7 In ODAIBA」を今年も開催! 学生映画祭 「Student Films 7 In ODAIBA」を今年も開催!

Student Films 7 in ODAIBA」は、“映画を志す学生たちに発表の場がない!“という声を受け、2009年からCSR推進室と映画事業局が合同で始めた学生の映画祭。日本映画界の若い才能を育成するために、学生たちに「作品発表の場」を提供し、第一線で活躍する映画製作者たちとの「交流の場」を設けています。


会場入口の学生ボランティア
5回目となる今年も6つの大学(日本映画大学、多摩美術大学、東京工芸大学、日本大学、武蔵野美術大学、早稲田大学)が参加し、11月9日にフジテレビ1階のマルチシアターで学生の卒業制作など7作品が上映されました。

映画評論家の佐藤忠男さんとフジテレビの武内英樹監督(「のだめカンタービレ最終楽章前編・後編」「テルマエ・ロマエ」「テルマエ・ロマエⅡ」など)、西谷弘監督(「容疑者Xの献身」「任侠ヘルパー」「真夏の方程式」など)が各作品の学生監督とのトークセッションを行いました。

左から フジテレビ小穴アナウンサー、
フジテレビ西谷弘監督、佐藤忠男さん
左から2番目 フジテレビ武内英樹監督

佐藤忠男さんから、「全然わからないな~理解できない」という辛口なコメントが飛び出したかと思えば、「描写力は抜群だね!」とお褒めの言葉も出て、壇上に上がった学生監督たちはハラハラドキドキの様子。また2人の現役監督からは、カメラワークから演出の手法までの具体的なアドバイスもいただき、学生監督だけではなく観客や関係者も多くのことを学ぶことができた一日となりました。

2014 Student Films 7 in ODAIBA映画評論家 佐藤忠男氏 特別コラム


中央が佐藤忠男さん
映画の製作を授業として行っている東京の大学が集まって、学生が実習で作った作品を公開する催しが、毎年恒例でお台場のフジテレビ・マルチシアターでおこなわれている。ただ作品を見せるだけでなく、フジテレビの第一線のプロデューサー、ディレクターをはじめプロの映像作家達が作品を見て学生の作家達と話し合うというあたりにワクワクするような格別な意義がある。今年も11月9日に行われていて、いい作品があり、すこぶる好評であった。

たとえば日本大学の小根山悠里香脚本監督の「紫陽花の喰べ方」。若い女二人の存分にぶつかり合う生活を描いていて、荒削りだが痛快なほど奔放な映画だ。これこそ誰に遠慮も要らない学生にしか作れないものだ。
また、日本映画大学の立石逸平脚本監督の「レナ」。これはプロの作品として通用するしっかりした技術とテクニックを持っていて、しかも、メロドラマの一歩手前で若者らしい純情さを維持している。
多摩美術大学の須藤なつ美監督の「おかえりNASAい」は、いかにも美術大学らしく、前衛美術的な映像設計に特色がある。
武蔵野美術大学の武藤菜美監督の「アネモネ」、早稲田大学の李子恒監督の「消せないニオイ」、そして東京工芸大学の田村凌一監督の「island」は、微妙な心理や心情を映像で描くことに苦心している。同じ傾向は前述の諸作品もそうで、今年の特色かもしれない。韓国国立芸術学校の学生チョン・ジヨン監督が日本映画大学の学生技術スタッフで作った日韓合作の特別参加作品「風邪」もそうで、学生たちはだいたいにおいて容易に映像はならないものと真剣に取組んで背伸びしている。背伸び大いに結構。「明日の巨匠」を合い言葉にすれば当然そうなる。毎年水準は上がっている。来年が楽しみである。フジテレビのご好意には一同心から感謝している。

佐藤忠男氏プロフィール
1950年頃から雑誌に映画論を発表する。
最初の著書は「日本の映画」(三一書房・1956年刊・キネマ旬報賞受賞)。
以後、映画を中心に演劇、文学、大衆文化、教育などの広い分野で100冊を超える著書を発表している。
芸術選奨文部大臣賞、紫綬褒章、韓国文化勲章、フランス・シュバリエ勲章授章の他、毎日出版文化賞など受賞多数。
現在、日本映画大学学長。

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