ワークショップは決して子どものお遊びではありません!
[2008年11月4日更新分]
少年タケシ編集長 福原伸治スペシャルコラム
私たち少年タケシも参加した「ワークショップコレクション2008(WSC2008)」が大成功のうちに無事終了しました。
このWSC2008は国内最大のワークショップイベントで実に70もの団体が東京・三田の慶応義塾大学に集結します。いわば、「ワークショップの万博」なのです。
私たち少年タケシは過去何度もワークショップを開催しておりまして、その共催相手であるNPO法人CANVASと慶応義塾大学デジタルメディアコンテンツ統合研究機構の主催でもう今年で6回目になるのだそうです。私たちは今年初めての参加になります。
他の方たちはどんな思いで、なにを行なっているか、なかなかそう見ることが少ないので、まさにいいチャンスなのです。企業から個人まで同じような条件で参加するというのはなかなかユニークなことではないでしょうか。
10月12日&13日の両日、会場となった慶応義塾大学三田キャンパスはのべにして10000人の親子が集まり、さしずめ小学校の文化祭のようでした。私たち「パラパラアニメをつくろう!」のプログラムには300人の子どもたち、親御さんも合わせると500人近い人たちがやってきてくれました。
他のワークショップもいろいろ見て回り、お話を聞いてきましたが、企業や団体、個人に関わらず、プログラム自体のクォリティは非常に高いものでした。この数年のワークショップのレベルは格段に上がっております。ITとアートを融合したものも多くあったり、貨幣や経済のシステムをとてもわかりやすく学べるところもあったり、最先端の光学技術を遊びに使っているもの、シンプルな竹笛を作るものなど、まさに多種多様なプログラムが並んでおりましたが、どの出展者も自分たちをアピールするというよりも、いかに子どもたちに楽しみながらわかってもらうための努力をしていたのがとても印象的でした。
子どもたちのためになにが出来るかを考え、それを自分たちの得意技に落とし込んでいくというのは、きっと日頃の自分たちの仕事にもフィードバックできるような気がします。その意味でも参加した意義はありました。
ここにいらしている親子は、みなさん熱心だし、とても子どもも礼儀正しく、それでいて、本当に楽しそうにプログラムに参加していたのが印象的でした。こういう子どもたちを見ていると、なんだかまだまだ日本も捨てたもんじゃないな、なんて思います。
目の回る2日間でしたが、いろいろ貴重な体験ができたと思っております。今後もワークショップはなんらかの形で続けていこうと思ってます。
文:福原伸治 少年タケシ編集長(情報企画部)