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2008年度 社会貢献トピックス

「手話」も取り入れた"ろう学校"が、日本で初めて開校。
フジテレビ社内同好会「手話の会」も応援しています!

[2008年6月9日更新分]

戦後のろう教育と明晴学園について



東京・品川に開校した私立・明晴学園は、日本で唯一バイリンガルバイカルチュラルろう教育を行っている学校です。日本のろう学校は大部分が「手話」で授業を行なっていません。

戦後、今日までの聴覚障害児教育は「聴覚口話法」であり補聴器を使用しながら相手の口から言葉を読み取る方法で行っています。この場合、障害が重いほど上達が困難で生徒たちにとっては大変な努力と労力を要します。そのため、1995年ごろから「ろう教育に手話を!」という動きが全国で広まってきました。

その動きを受けて1999年、特定非営利活動法人 バイリンガルバイカルチュラルろう教育センター「龍の子学園」ができました。フリースクールではありましたが、イベントや各教室での集団活動を実施し、乳児教室から中高教室までの聴覚障害をもつ子どもたちが、バイカルチュラル(ろう文化と健聴文化)の実践教育を受けてきました。その後2003年にはNPOの認可がおりました。

そして2008年4月、財団や民間企業からの支援により「龍の子学園」は、東京都の教育特区認定を受けたバイリンガルバイカルチュラルろう学校「学校法人 明晴学園」として生まれ変わりました。

フジテレビ社内の「手話の会」も、何かお手伝いできないか?



フジテレビには、社内同好会「手話の会」があります。
発足のきっかけは、「デジタル技術が未来の生活を豊かにする!」というテーマで、2001年に開催したイベント「デジフジ2001」です。

そのイベントの中で「さまざまな障害を持つ方に平等な報道を!」を目標にして作られた「手話アニメ」などの制作に関わってくれたのが、現・明晴学園理事長の米内山明宏さんでした。

フジテレビ社内で「実際に手話を学んでみよう!」という声が上がり、2001年から2年間、社内の有志が集まって勤務時間外に定期的な勉強会を行っていましたが、2005年、正式にフジテレビ社内同好会「CX手話の会」が発足。現在は月に3回、お昼休みに手話の勉強会を行なっています。

今回、この明晴学園開校のニュースを聞き、バイカルチュラル(ろう文化と健聴文化)の考え方がようやく日本に根付き始めたと、会員一同本当に嬉しく思いました。 「私たちにも、ろう教育を受ける子どもたちのために何ができないか?」 会員たちで話し合った結果、子どもたちの将来に役立つことに使っていただこうと、ポケットマネーの寄付を募りました。

先日、フジテレビのイベントで一緒に仕事をした仲間であり、現在、学校法人明晴学園理事長に就任した米内山明宏さんを通じて、心ばかりの寄付金をお渡ししました。開校式で見た子どもたちは、明るくいきいきとしています。バイカルチュラル(ろう文化と健聴文化)の教育を受けて、のびのびと羽ばたいて欲しいと思います。

そして、こういった学校が日本中に開校することを心から願っています。

文:フジテレビ手話の会 大牟田裕美子

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