フジテレビが、派遣を決定したのは、男性2人女性1人の合計3人の社員です。お台場地区の企業から、消防団員の派遣は初めてだそうです。消防団員とは、地元消防団と共に地域の安全を守る存在ですが、自分たちの町の防災に目を配る住民代表ともいえます。そのうち、仕事を持ちながら、任務にあたる団員はおよそ70％を占めます。しかし、20年前には100万人以上いた団員も昨年は90万人を割り込むなど、ここ数年は人手不足と高齢化が社会問題となっています。

その一方で、お台場地区はここ数年で多くの企業が進出してきたことで人口が増加、防災が重要な要素となってきたという背景もあり、フジテレビも、お台場の防災という社会的貢献の一環として、このたびの派遣を決定しました。

5月26日には、芝消防署所轄の第1分団から第8分団までのあわせて13名の新入団員教育が行われました。参加者は、同じように企業から派遣された会社員が中心でしたが、中には学生や神主さんも！！この日は、消防団員の心構えから始まり、敬礼や整列の仕方の規律訓練などが実施されました。

普段の生活で、こうした動作をすることが少ない会社員の3人。基本動作を覚えるだけでも四苦八苦でした。フジテレビ消防チームは、6月1日に発令予定。フジテレビ社員として勤務するかたわら、芝消防署第8分団に所属し、今後初期消火や救護のための様々な研修や訓練を受けながら、実際に活動していくことになります。

今回消防団員となった3人は、今後、芝消防署と力を合わせ、フジテレビのみならず、お台場地区の防災に尽くします。本業での社会貢献はもちろんのこと、こういった地域社会への奉仕もフジテレビの大事なCSR活動の一環です。