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2007年度 環境活動

FNNスピーク(月曜~金曜11時30分~12時00分 土曜11時45分~12時00分放送)

[2008年3月14日更新分]

究極の節水ハウスも登場オーストラリアの渇水対策


長引くオーストラリアの干ばつ


注目を集める“節水ハウス”


“雨水”を飲む川野記者


ぶどう畑に張り巡らされたパイプ
(2008年3月4日放送)
シドニー近郊にあるマイケル・モブズさんのお宅に、今オーストラリア中から注目が集まっています。モブスさんの家は、水道水は一切つかわず、生活用水は全部雨水でまかなう“究極の節水ハウス”。蛇口から出る水は全部雨水ですが、もちろん飲むこともできます。

屋根に降った雨水が、雨どいをつたって集められ、フィルターで浄化される仕組みです。トイレや洗濯用には、さらに生活用水をリサイクルしています。

モブスさんがこの取り組みを始めた当初、周囲は皆、モブスさんを変わり者だと思ったそうです。「浄化された水は水道水よりキレイとわかったし、いまでは皆、僕のようになりたがっているよ」と、モブスさんは語ります。

これまでに、1万7千人以上の人がモブスさんの家を見学に訪れ、多くの人が水道水に頼らない同様のシステムを導入しました。

一方、干ばつで大きな打撃をうけたワイン業界の中にも大胆な発想で危機を乗り切った農家があります。その秘密は「パイプ」。

ハンターバレーのぶどう農場では、遠く離れた水源から農場までパイプで水を運び、ぶどうの木の根元にドリップしています。パイプはのべ180キロ!当局に水の使用料を支払う必要はありますが、これで、雨がいつふるかわからない中、常に一定の水を供給できるようになりました。

今では周辺380の農場などが水パイプを利用し、干ばつ前と変わらぬ収穫量を誇っています。ワイナリーの経営者も、「パイプがなかったら収穫は落ち込み、とれたぶどうも飲めるような代物ではなかっただろう」とパイプの効果を称えます。

シドニーの水道公社の担当者は、ここ8,9年の干ばつを通じて、人々の意識が変わってきたと指摘しています。地元の人々は水の大切さが分り、節水にも協力的になったというのです。

長引く干ばつの中でオーストラリアの人々が編み出した水を確保するための様々な手段――日本の渇水対策にも学ぶところがありそうです。

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