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更新日:2016年3月29日

2016年3月度社長会見要旨(2016.3.25)

Q.1月クールの視聴率動向・総論

反転攻勢をかけるにはまだまだ物足りない状況だ。ただ、バラエティ番組では『痛快TV スカッとジャパン』『奇跡体験!アンビリバボー』『ネプリーグ』『ホンマでっか!?TV』など、徐々に視聴率を上げてきている番組も出てきている。デイタイムでも『ワイドナショー』『ワイドナB面』が定着してきた。気を緩めずに数字を伸ばして欲しい。ドラマは今クール各局とも力作がそろっていたが、世帯視聴率はいずれも思ったように取れていなかったのではないか。タイムシフトの影響も少なくないと思う。現状をきちっと認識した上で、作り方だけでなくPR方法や、ドラマの見られ方などを考えながら作っていかなくてはいけない時代に入ってきているのだと思う。

Q.4月改編の方針

先日改編発表させていただいた通り「PLAY!」というキャッチフレーズの元、4月改編をスタートする。編成によれば「PLAY!」は何か新しいことを始めようという決意が込められているとのこと。1本でも2本でもヒット番組を作ってもらえたら、プラスの連鎖が始まっていくと思う。“オリジナリティー”や“らしさ”のある番組を、悩みながらでも思いきって作っていくことが今は大切。現場にエールを送りたい。

◆水曜22時をバラエティ枠に変更、日曜にドラマ枠を新設したことについて

水曜22時は19時台からのバラエティ番組の流れをよくすることを目的に改編した。『モシモノふたり』はバラエティと言ってもドラマ性の高い人間観察バラエティと聞いているので、週の半ばに肩の力を抜いて見られる、明るく笑えるバラエティ番組がお届けできればいいと思っている。
また日曜21時にドラマ枠を新設するが、その第一弾としてお送りするのが『OUR HOUSE』。あの「ひとつ屋根の下」の脚本家・野島伸司さんが描く“家族もの”ということで大変意欲を感じる。芦田愛菜さんとシャーロット・ケイト・フォックスさんとの丁々発止なやり合いが面白く組み合わせがとてもいいと思う。裏のTBS「日曜劇場」の胸を借りながらどこまで勝負できるのか頑張って欲しい。期待している。

◆『めざましテレビアクア』から『みんなのニュース』まで15時間生放送について

とにかくテレビの即時性を生かして欲しいと思っている。バラエティ、情報、報道の3セクションが15時間を分けて担当するわけだが、個々の番組はもちろん、3つのセクションがしっかりタッグを組んで連携しながら柔軟に対応して欲しい。クロスオーバー企画もどんどん進めていると聞いているので、3つの番組が一丸となり全体の視聴率の向上につなげていって欲しい。

◆リオ五輪について

フジテレビのリオ五輪中継を盛り上げるオリンピアンキャスターが3名決定した。いずれもメダリスト。アトランタ、シドニー、アテネ五輪の三連覇の偉業を成し遂げた柔道・男子60kg級金メダリストの野村忠宏さん、バンクーバー五輪の男子フィギュアスケート銅メダリストの高橋大輔さん、ソウル五輪のシンクロナイズドスイミングソロ・デュエット銅メダリストの小谷実可子さん。日本代表選手のみならず世界のトップアスリート達の表情をアスリートの目線で取材し、競技会場や現地スタジオからホットな情報を届けてほしい。メダルの重さを知った3人だけにその視点で、スポーツの祭典に花を添えていただけたらと思っている。中継のキャスターはフジテレビの宮澤智アナウンサー。
また、リオ五輪だけでなく4年後の東京五輪も見据えて、週末の夜に新スポーツ情報番組『スポーツLIFE HERO’S』を立ち上げる。スポーツの裾野を広げていくことで盛り上げていきたい。5月からフリーに転身する加藤綾子アナウンサーの第一歩でもあり、ご期待いただきたい。

◆夜の新ニュース番組『ユアタイム』について

ショーン・マクアードル川上氏の降板に関して、経歴の確認が十分でなかったことは申し訳なく思っている。今まで様々な番組にご出演頂いた実績とその語り口が起用理由だと聞いていたが、残念な結果になってしまった。改編直前にお騒がせしたことを深くお詫びしたい。 『ユアタイム』は、これまで分けていたニュースとスポーツを合体させることになる。リオ五輪、東京五輪に向けてスポーツも大変注目されており、内容によってはトップニュースにしてもおかしくはないものもあるし、また、23時30分スタートは、夜のニュース番組では最後発でもあるので、放送順もニュースかスポーツかといったジャンルにとらわれない、いわば「ニュース情報ショー」のような番組を目指して欲しいと思っている。 メインキャスターには市川紗椰さんを起用する。報道のイメージではない市川さんを起用したことが、まさにこの番組の色であり、報道、情報、スポーツという3つの要素を盛り込んだ番組の意気込みそのものだと思う。

Q.最新の営業概況について

2月の数字が確定した。前年同期比でネットタイム85.0%、ローカルタイム95.3%、スポット98.9%、トータル92.1%。通期の見込みはトータルで前年比93%弱となっている。広告市況は地区投下が10月は100%を切ったものの、11月から5カ月間連続で前年同期比100%を超えている。我々は視聴率で苦戦しているので90%台だが市況はいいと感じている。要因の一つとして、SNS系ゲームやネット通販などのインターネットを活用した様々なサービスの活発な出稿が考えられるが、これも時代を表していると感じている。

Q.最新の映画事業概況について

1月23日公開「信長協奏曲」(監督:松山博昭、出演:小栗旬、柴咲コウ、向井理ほか)が相変わらず好調で、昨日現在、累計動員351万人、興行収入も44億8500万円(速報値)となり、45億円超えとなりそうだ。邦画実写では久しぶりの数字でフジテレビ映画のブランドは維持できたかと思う。
3月25日公開「暗殺教室~卒業編~」(監督:羽住英一郎、出演:山田涼介(Hey!Say!JUMP)、二宮和也(嵐)ほか)は、大ヒットした前作(昨年3月公開、興収27.7億円)の完結編。前売り券売上は前作比205%となっている。前作を大きく上回るヒットに期待したい。
映画事業は好調に推移している。

Q.最新のイベント事業概況について

先月3日に開幕したシルク・ドゥ・ソレイユの日本公演最新作「ダイハツ トーテム」は連日大盛況で、満員御礼が続いており、2月末に10万人を達成、この週末には20万人達成する見込みである。東京公演は6月26日までの長丁場なので、4月以降もPRに力を入れて記録を作りたいと思っている。
4月12日から東京国立博物館表慶館で開催される特別展「黄金のアフガニスタン-守りぬかれたシルクロードの秘宝-」(~6/19)は、アフガニスタン国立博物館所蔵の紀元前2100年頃から紀元2世紀にかけて栄えた文化4カ所の古代遺跡から出土した“秘宝”を紹介する。1979年のソ連の軍事介入とそれに続く内戦などにより、博物館は甚大な被害を受け、1990年代のタリバン政権下では「偶像崇拝」だとして、多くの文化遺産は破壊され、収蔵品の多くは永遠に失われてしまったと考えられてきた。しかし、博物館員が自らの危険も顧みず国の宝を守ろうと貴重な文化財を秘密裏に運び出し、秘密の場所に隠していた。命をかけて文化を守り抜く気持ちやそのドラマを思うと非常に感慨がある特別展である。ぜひご覧いただきたい。
5月に公演のTDK創立80周年スペシャル TDKオーケストラコンサート2016「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 来日公演 指揮:サイモン・ラトル」(5/11~15@サントリーホール)は、世界最高峰のオーケストラとされるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と首席指揮者サイモン・ラトルが10年以上の歳月を経て育んだ関係性をベートーヴェンの交響曲全曲に託し、日本のクラシックファンに披露する。