番組向上への取り組み

移動受信用地上基幹放送 番組審議会

第2回 移動受信用地上基幹放送 番組審議会議事録概要

1. 開催日時

平成28年3月14日(月)正午より

2. 開催場所

東京都港区台場2-4-8 フジテレビ本社 会議室

3. 出席者
  • 委員長
    吉岡忍
  • 委員
    杉浦克昭、藤原庸介、竹中尚人、渡邊健一、池田哲雄、升本喜郎、林香里
  • 株式会社フジテレビジョン
    清水賢治、岡崎洋三、窪田正利、五百城重典、平野雄大、関克哉、門澤清太、永竹里早、鹿内植、岡本栄史、田淵麻子、影矢隼壮
4. 議題

1)「よろず屋ジョニー」#1
平成28年1月30日 23時からフジテレビTWO ドラマ・アニメでVTR放送

2)「Kiramuneカンパニー」2.0
平成28年2月11日 22時からフジテレビNEXT ライブ・プレミアムでVTR放送

議題番組について各委員から次のような意見が出された。

「よろず屋ジョニー」

  • 結構面白かった。話によって出来不出来があるのは仕方がない。脚本にはどんでん返しがあったが、その上もうひとひねりあればもっと面白くなったと思う。
  • 番組そのものは5本目に見て初めて全体がわかり、ボスの娘のためにやったのかと、ちょっとほっとした。コンテンツ1話1話を見ていると、沢山のカメラを設置していながら「オチ」がそこで人間的になるというのが変わっている。これは地上波でやっても面白いのかなと思った。
  • 夕方のニュースで視聴率をとる定番の企画は定点カメラもので、当然何百時間も回してもそんなに面白いものは撮れない。このドラマでは定点で演出してしまえばいいと逆にいった。しかもそれを日常のものでという発想は非常に面白い。
  • 面白いし、頭を使うし、お金をかけずによくここまで面白いものを作れたなと敬意を述べたいと思った。
  • 科学技術で他人の生活を垣間見ることができるが、すべてを解明することはできない。最後は五感で事件を解明していく。万能な科学技術は出てきているが、結局それでは人間のすべてはわからないというようなオチになっているところが面白かった。
  • 何となく男性目線だと思った。それならそこを男性目線として笑え、社会現象を突き放すようなスタンスのものにしてほしかった。社会事情を取り上げていることについては非常に良いと思っているのでその路線をもっと追及した新しい形のドラマを作っていただけると楽しめるかと思う。

「Kiramuneカンパニー」

  • アニメーションを観る機会が少ないが、声優さんたちが人気あることは分かっていた。
  • ファンのために特化した番組で、作っている人たちも声優を好きじゃないといけないと思った。
  • ファンには、トークや裏話が聞けるのが楽しいので、彼らのすごい能力をもう少し見られたらいいなと思った。
  • いわゆる裏方を取り上げた番組で、昔の地上波ではありえなかった番組、日本はアニメ王国ですからあって不思議じゃないと思った。
  • 吹き替えの裏話が面白かった。ブレスまでコピーしなきゃいけないとか、アニメだけじゃなくて洋画とかのエピソードとか…アニメに詳しい人にも、それ以外の人にも面白かった。
  • 二人組の才能がすごいと思った。もっともっと出られる人たち、そういった才能を発掘するのも有意義だし、極めてフジテレビ的だなと思った。
  • 声優さんはセリフを覚えてきたうえでイメージを掻き立てて言わなくてはいけない。セリフの引き出しが多いからあれだけの素晴らしいパフォーマンスができると思った。
  • まじめなものではなくバラエティでカジュアルにプロフェッショナルを表現しているというのが素晴らしいと思いました。
  • 最初は内輪のトーク、これは公共の電波でやるものかと感じた。ただテレビというものの裾野を広げて、もう少し大きな枠でとらえて、趣味に答えるような番組であればいいのではないかと思う。

制作サイドからは次のような説明がされた。

「よろず屋ジョニー」

  • 今回は人間観察みたいなものに着目しました。ただ覗き見して面白かったね、ではドラマとしては成り立たないので、犯人を見つけていったり、ボスとジョニーの関係だったり、というストーリーラインにしました。
    社会問題を取り上げながら、最終的なオチ所は日常生活に落としてしまうというのは人間関係が複雑になりすぎ難しくしないほうがいいかなという配慮の結果。また作る機会があればその部分は検討してみたいと思う。
  • 今回、予算も少ない中でゴープロというカメラだと小さくて安いので最大5カメほど出した。ただお芝居は一回。いたるところにカメラがついているので、舞台のような一発勝負だった。

「Kiramuneカンパニー」

  • 貴重な意見を各方面からいただき、色々な角度からみていただいていることに感謝しています。
    やはり知名度はないので、裾野を広げるという趣旨よりは、深くこよなく愛しているファンの方々に向けて作っています。もう少しわかりやすくした方がいいというのは、その通りなのですが、そこにかじを切るというのは非常に難しい問題である。
    例えば、「人事会議」というコーナーが声優を知らないと楽しめないコーナーなのは、その通りですが、ファンにとってはそこが一番おもしろかったり…ということもあるので、今後どういう方向で舵を切っていくのかというのは試行錯誤して考えていきます。
  • 「Kiramune」のファン層についての質問に
    ファンクラブが約1万7千人で、ほとんど女性で、観客は100%女性です。腐女子マーケットが拡大していて、萌えを求める人が増えてきている。年齢層は10~40代前半まで。ただほとんどがF1からF2に差し掛かるくらい。

その他
会社側から6月末終了について説明した。
また、NEXTsmartに続き、ONEsmartとTWOsmartを開局する。フジテレビの3チャンネルが、すべてIP放送対応になったことについて説明した。

以上