フジテレビジュツの仕事
民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜
2017年10月〜12月
毎週月曜日 21:00〜21:54
- 美術プロデューサー
- 三竹 寛典
- アートコーディネーター
- 森田 誠之
- 大道具
- 内海 靖之
- 大道具操作
- 黒川 兼一
- 建具
- 猪狩 浩
- 装飾
- 近藤 美緒
- 持道具
- 木皿 洋子
- 衣裳
- 朝羽 美佳
- メイク
- 坂本 敦子
- 視覚効果
- 大里 健太
- 電飾
- 森 智
- アクリル装飾
- 鈴木 竜
- 植木装飾
- 後藤 健
- 生花装飾
- 牧島 美恵
ビジュツのヒミツ①
ひとつのセットが30通りに変身!

今回のスタジオ基本セットは5杯。
1.市長室、2.新人議員の部屋、3.ヒロインの自宅、4.古参議員の事務所、5.安アパート
これらの基本セットを飾り換えて別の部屋にしたり、ひとつの廊下で別の場所を表したり、バリエーションは30通りくらいあります。

たとえば、市議会内の廊下も、
床や壁を取り換えると、市長室への廊下に。

こちらも、元はロビーにある打ち合わせスペースですが、飾り換えるといろんな場所に変身。

校長室
まずは、校長室。
壁には歴代校長の写真があります。
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市長室への廊下・ロビー
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大学の教授室
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建設会社の社長室
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磯部の選挙事務所
ある時は重厚なソファを置いて、市長室への廊下にあるロビーに。ある時は、大学の教授室に。
建設会社の社長室や、選挙事務所にもなります。
装飾とカメラアングルの工夫で、
同じ場所でも全く別のシチュエーションに見せる技です。

素早く組み立てるために、こんな留め具も開発しました。
2018年3月
ビジュツのヒミツ②
手作り感を作る?

ヒロインの自宅は2Kの設定。
夫婦と子供1人の3人家族です。
実際の生活では「やってみたいけど、多分やらない」ことを
ドラマの中ではやってしまおう、というわけで実現したのが...

「押入れすべり台!」
押入れの上の段から飛び降りる遊びにハマった人には、
夢の遊具です。

ボツのすべり台。理由はプロが作ったように見えるから。
あくまでも父親の手作り感を出したいと。
出演者がケガをしないよう、
スタッフが実際に何度も滑って角度を決定。
公園のすべり台より、少し急なものになりました。

部屋の装飾は、お子さんのいるスタッフを中心に、
アイディアを持ち寄りました。
デザイナーも自分の家に貼られていた“作品”を持参。
奥さんも、「処理に困っていたので助かる」と
協力態勢だったとか。


「捨てるに捨てられない」夏休みの自由研究の
残骸らしきものも登場。
実はコレ、装飾スタッフが「小学生の頃の純粋な気持ちに立ち戻って」作ったものなんです。
2018年3月
ビジュツのヒミツ③
勢いで作られたゆるキャラ

今回のドラマは、千葉県あおば市という架空の都市が舞台です。

画面に映るポスターやパンフレット類も、
設定に合わせてオリジナルで作ります。

「こういう都市なら、ゆるキャラがいるんじゃない?」
監督の一言で、急遽「ゆるキャラ」デザインチームが始動。

完成したのがこの昆虫キャラ。
その名も「あおバッタ君」。
人気爆発!とはいかない微妙な出来を狙っています。


勢いで、当初は台本になかった「あおバッタ君」の着ぐるみも作ってしまいました。
2018年3月
ビジュツのヒミツ④
神経を使う昭和の小道具選び

市議会のドン犬崎議員の事務所セット。
当選回数を重ねる実力者だけに、
事務所を飾る様々な小道具も年季が入っています。

愛用のゴルフバッグ。
見る人が見れば、
ビンテージ感に心がくすぐられるはず。

テレビ美術の小道具は演出上も重要なアイテム。
いろんな時代の小物がびっしり保管されている
装飾さんの倉庫から一つ一つ探してきます。

使い込まれた革製トランクや卓上ライターなど。
特に、昭和の時代のものは神経を使うとか。
なぜなら、その頃の記憶が鮮明な方が
視聴者にいっぱいいらっしゃるから。

鷹とか虎とか、強そうなものが無造作に置いてあるだけで
主の性格が透けて見える。
これも装飾さんの腕の見せ所です。

部屋の一角では、「孔雀の木彫」が
自らの存在をアピールしていました。
2018年3月
デザインのヒミツ

犬崎事務所セットイメージ・平面図

佐藤家セットイメージ・平面図