あらすじ
<第10回> <第11回>

<第10回> 「運命のプロポーズ」
 ヒカル子(藤原紀香)から『サンマルコハム』社製のブタのキーホルダーを返され、さよならを告げられた草介(草なぎ剛)は、これでヒカル子の事はきれいサッパリと忘れて仕事に打ち込むことを皆に宣言する。
 小金井(勝村政信)も次屋(筧利夫)はそんな草介の決意を受け入れようとするが、なぜかつぼみ(長谷川京子)は「意気地なしで根性なしで小心者!」と責める。自分が草介を諦めたことも意味がなくなるし、このままではなにも解決しないままだというのだ。だが、すっかり諦めムードに陥ってしまった草介には、ふたたび気力を取り戻すことができそうにない。
 その頃ヒカル子は、とあるドラマの撮影でラーメン屋にいた。だが、共演中の麗子(安西ひろこ)がNGを連発。本番の度にラーメンを食べていたヒカル子は意識を失い倒れてしまったのだ。しかしそこで咄嗟にヒカル子を救ったのが、たまたま現場に居合わせた市川隆太郎(東幹久)という獣医だった。市川は救急車を呼ぶより早いと、自分の病院にヒカル子を運ぶと親身になって治療を施した。そしてこの後、翠(戸田恵子)も認める誠実なお相手として、市川とヒカル子は急接近!翠の発案で市川を招いてのパーティーも催されることになった。
 しかし、実はこの時ヒカル子の心の中には、まだ草介のことがあった。そのことをあらためて知らさせた翠は、「私とんだ勘違いをしていたわ・・・これからは何でもあなたが決めなさい。仕事のことも中田さんとのことも・・・」と言うのだった。
 ヒカル子は深くうなづくとパーティーに草介も呼ぶことを決め、そこで草介にきちんと話しをすることを決意した。本当の、偽りない自分の気持ちを。しかし、パーティーには来た草介は、ヒカル子と市川の姿を見て勘違い。そのままヒカル子と話すこともせず会場を後にしてしまうのだった。
 だがその翌日のこと、事務所に戻ってきた草介はそこに思いがけない光景を見た。それは草介の帰りを待ち、でも待ちくたびれて椅子にこしかけたまま眠ってしまったヒカル子の姿だった・・・。

<第11回> 「永遠のキス」
 ヒカル子は、その時待望だった金田中監督(森本レオ)の作品の撮影に入っていた。だが、与えられたセリフは何度繰り返しても金田中の満足いくようなものにならない。「セリフを読まず、あなたのものにして下さい」度重なるアドバイスもなかなか届かない。
 獣医の市川隆太郎(東幹久)と目下婚約中。間もなく結婚式をむかえようとしており、ヒカル子は公私共に充実しているようには見えたのだが。
 そんな様子をいつものように見守っていた三枝(宇梶剛士)が翠(戸田恵子)に提案した。草介(草なぎ剛)に頼んで撮影所にクラテッロサンドを持ってきてもらおうと。クラテッロサンドにかこつけて二人を会わせるつもりだ。実は三枝は、ヒカル子の結婚は本意ではない!と思っていたのだ。そして、草介が訪れた日の撮影で、ヒカル子は遂にセリフを自分のものにすることができ、撮影は無事終了した。
 翠と三枝の作戦は見事に成功したかに見えた。だが、麗子(安西ひろこ)から今日のことは、草介は自主的にやってきてくれたわけでなく、全て三枝の取り計らいだったことを聞いたヒカル子は、ふたたび草介との距離を取ってしまい、隆太郎との結婚にひたすら気持ちをむけるのだった。
 そして、いよいよ結婚式の当日がきた。
 式には小金井(勝村政信)、次屋(筧利夫)、牛山(古田新太)、つぼみ(長谷川京子)らも呼ばれていた。もちろん草介も複雑な心境で列席していた。実は前日三枝から言われたのだ、「もう誤解やことばの行き違いをしている場合ではないのでは?私はヒカル子さんには、本当に好きな方と結ばれてほしいと思っているんです」と。
 しかし、いままさに隆太郎と並んで神父の前に歩んでいくヒカル子に対して何ができるというのだ!そして「健やかなる時も病める時も・・・」神父のことばがはじまった。「この結婚に異議のあるものは申し立てよ、異議のない者は永遠に沈黙をもって答えよ」、とその時事件は起こった!!「はい!あります」教会中に響き渡る声である者が立ち上がったのだ。「!」そしてヒカル子が驚いて声の方を振り返ると・・・・・・。


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