あらすじ
<第4回> <第5回> <第6回>

<第4回> 『お局OLの恋愛力!?』
 満帆商事名物「社内カレンダー」に載せるOLの公募が始まった。体のいい“リストラ”策とはいえ、「玉の輿」に乗る確立が高いとあって、女性社員に限らず、男性社員も興奮気味。千夏(江角マキコ)を始めショムニ軍団も、魅力たっぷりの公募写真を撮り始めた。「傾向と対策」を練るため、社内調査を始めるほどである。が、こういうことには、いつもファイトを燃やす秘書課の美園(戸田菜穂)は、商工会理事会の準備とかで、珍しくカレンダー騒ぎに取り合わない。また、リエ(高橋由美子)の霊感にひっかかるという、経理部のお局・君子(深浦加奈子)も、いつに増して、つんけんと歩き回り、昔秘書課で先輩後輩の間柄だった美園をいじめている。こんな中で、カレンダーの人選は商工会理事会で理事たちが行うことに決まった。
 人選のため張り出された写真の中に、美園もいた。黙って応募したのだ。が、商工会会頭は、とある「美女」を目に留めた。「美女」の写真には部署も名前も書いていない。早速、本人捜しが始まったが、なんと満帆に該当者がいないことが分かった。「スイスの花嫁学校出身」「ベルギー育ち」などなど怪情報がメールで飛び交うようになってしまう。
 また、理事会のパンフレットに使う会頭の川柳が、美園のミスで、ショムニ井上課長(森本レオ)の川柳と入れ替わっていることも判明。騒ぎは拡大した。美園は、このままでは、クビである。
 一方、全員が、カレンダー「予選落ち」し、むかつくショムニメンバーは、「謎の美女捜し」を進めることにした。Eメールの発信場所を確認し、警備室の神谷(沢村一樹)に連絡をとって、その時間にその場所のパソコンに座っていた女をビデオで確認を取ることにした。その結果、千夏たちは、写真の美女が、15年前の君子であることを突き止めた。君子に「あんたでしょ」と迫る千夏たち。「私がカレンダーモデルになった15年前の写真よ。大騒ぎが見たかっただけ。若い子ばかり持て囃してばかみたいでしょう。誰も困らないんだから、いいでしょ」と君子。「正々堂々、今の自分で闘えよ。困るのはあんただよ。プライドは使わなければ、錆びるんだよ」と千夏は言い放つ。その時、佐和子(京野ことみ)が、「美園さんがクビになります」と君子に教える。君子は手にした辞表をしまい、川柳事件で困り果てる美園のところへ向かうが……。

<第5回> 『(秘)社内恋愛のススメ』
 「世界玩具ショー」の開催権争いで順風商事と熾烈な闘い真っ最中の満帆商事。一番の心配は、スキャンダル発覚で開催権を奪われてしまうこと。緊急に「社内不倫一掃対策」が練られることになった。にもかかわらず、ショムニのあずさ(戸田恵子)は、愛情測定器「ラブセンサー」を1000個100万円分も買い込んできてしまった。恋愛大好き満帆商事の社員に売りさばき、一儲け企んだのだ。しかし、対策の一環で「社内恋愛禁止令」が出てしまい、1個も売れない。しかも、“スパイ”的監視役・藤原(近藤芳正)が、暗躍する。そのチェックに遭うと、社内処分が待っている。ショムニ全員も「ラブセンサー」発売で給与カットになってしまった。「玩具ショー」に出品してもらおうと、右京(石黒賢)に頼み込んでも、けんもほろろに断られる始末。
 「禁止令」に怒った千夏(江角マキコ)らは、役員に大人気の佳奈(櫻井淳子)をダシに使って、幹部の“社内恋愛現場”を写真に収め、脅しに利用し「禁止令」を無効にすることにした。佳奈の顔を隠した写真撮影はまんまと成功したが、なんとプリントが、藤原の手から人事部に渡ってしまった。
 人事部は、その「写真と事実」をもみ消そうとするが、順風商事の人事部長・黒田(小木茂光)は、藤原に給料3倍、役員登用をエサにした引き抜きをちらつかせ、社長不倫スキャンダルの写真を要求する。出来は悪いくせに出世願望だけは一人前の藤原の心は揺れる。だが、藤原にも弱みがあった。佳奈に一目ぼれしてしまったのだ。しかも、幹部たちの相手は、佳奈以外のショムニメンバーで、佳奈は清純清潔な女性と勘違いしている。
 「世界玩具ショー」のプレゼンテーション会議が、世界玩具協会を招き、満帆幹部出席のもと、エクセルホテルで開かれることになった。その日は、佳奈の誕生日。実は、幹部たちは佳奈との逢い引きの場所をエクセルホテルにして、会議の後は、誕生日のデート密会する予定にしていたのだ。そのスケジュールをつかんだ藤原は、社長の密会シーン写真をものにし、順風商事に移る算段でいた。しかも、エクセルホテルで佳奈とのデートの後で。
 会議が終わった時間を見計らい、佳奈は「ほかに約束が」と言って、藤原のもとを離れた。それに合わせ藤原は、密会する社長をカメラで狙った。カメラのファインダーに現れた女性はなんと、佳奈だった…。

<第6回> 『千夏、秘書になる!?』
 ショムニの飲み会の「シメ」は、いつものように「創作ラーメン」の屋台だ。千夏(江角マキコ)は、毎度のことで、新作「ブイヤベース風ラーメン」を試食中。研究熱心なオヤジの後ろには、珍しい食材が積み上げられているのだった。
 そんなある日、千夏に突然「秘書課行き1週間」の辞令が下った。一同、驚く中、秘書課の美園(戸田菜穂)が、勢いこんで乱入してきた。千夏に向かって「あんた、また何かやったわね」。なんと、美園は「ショムニ行き1週間」の辞令を受けたのだ。
 この珍事は、人事課の寺崎部長(高橋克実)と野々村(伊藤俊人)が仕組んだものだった。表向きは職場間の活性化を図る「セクション・リフレッシュ」プロジェクトだが、要は、千夏に秘書の仕事が勤まるわけがない、何か事件を起こさせて、やっかい払いしよう、ひいてはショムニ解体に持ち込もうという策略である。千夏と美園、二人して人事部に怒鳴り込んだが、けんほろろにあしらわれてしまった。
 千夏を迎える秘書課は、戦々恐々。千夏は、相変わらず「ゴーイング・マイウエイ」、秘書課でもタフさを発揮する。対して、美園は、「脚立は持てない、蛍光灯は替えられない」とぜい弱さ丸出し。もちろんあずさ(戸田恵子)をはじめとする、ショムニメンバーは、美園をたしなめつつ、こちらもあっけらかんと仕事をこなしている。
 トイレで人事部の寺崎・野々村コンビの策謀を耳にした神谷(沢村一樹)は、千夏にご注進に走る。それを聞いた千夏は「じゃ、OLのプロって所を見せてやろうじゃない」と、企みを真っ向から受けて立つことにした。
 そんな折、右京(石黒賢)のいる海外事業部では、大使館のレセプションを請け負うホテルオーナー佃に要請によって、フランス産トリュフを船便で運んでいる最中だった。その佃は、秘書として近づく千夏のお尻をつるりとなでるセクハラヒヒジジイであった。しかし「OLのプロ」を遂行する千夏は、「胸も如何?」と受け流し、佃の気にいられる。てきぱきと仕事をこなし、秘書課仲間からも一目置かれ始めた千夏。一方、トイレットペ−パー、蛍光灯すら満足に替えられない美薗。評価はいつもと変わってきていた。人事部コンビだけは策の成功を信じ、前祝いの懐石弁当を取り続けていた。
 ところが、美薗にも光が射した。右京が「トリュフ船便との連絡係」を頼んできたのだ。ショムニの仕事を無視し、国際電話をかけまくる美園は、生き生きとしてきた。にもかかわらず、「トリュフ船」が海上で行方不明になってしまう…。


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