龍一の無実を信じるためにも彼がどんな男か知りたいという伊織の要求で、紀保と伊織は2人の関係を秘密にしたまま龍一の面会に行く。えん罪の被害者を支援するボランティアと称して、龍一に対面した伊織。ところが伊織は龍一に、みのりと出会ったいきさつや妊娠のことについて追及しはじめる。
　帰り道、紀保は伊織の前で初めて涙をみせる。その姿に伊織は戸惑い、手を差し伸べる…。
　下町に戻った紀保と伊織は、殺人の動機について話し合い、周囲に怪しい人物がいないか探る。みのりが何かに怯えていた、という龍一の証言もあり、謎は深まる。
　そんなとき、蔦子の店「浮舟」に借金取りが押しかけ、巻き添えにあった紀保を伊織が助ける。その夜、紀保の部屋に見知らぬ男が…。