あらすじ
<第1回> <第2回> <第3回>

<第1回> 「序夜・・・巨大ロボット出現」
 総製作費10億円超を費やしたという20世紀最後、そして21世紀最初の新感覚SFスペクタルテレビ映画『鉄甲機ミカヅキ』が、10月22日(日)<午後4:00〜5:25>にフジテレビにて放送されることが決定しました!!

 メインキャラクターは謎に包まれた巨大ロボット「ミカヅキ」。この新世紀ヒーローが活躍する新しい“テレビ映画”シリーズがいよいよ幕を開けます。

 謎に包まれた巨大ロボット「ミカヅキ」と風雄少年との出会い。そして「ミカヅキ」に立ち向かうことで成長していく風雄と、それに呼応するかのように進化していく「ミカヅキ」。

 監督は「仮面ライダーZO」「ハカイダー」「ゼイラム」「タオの月」など、数々の特撮アクション作品を手がけたことで知られる雨宮慶太。キャラクターデザイナー、イラストレイターとしても多くのファンを持つ彼の今までの集大成といえるのがこの作品です。

 最新のCGや特撮技術はふんだんに盛り込まれていますが、単なる特撮ヒロイックファンタジーにとどまらず、人の成長というもう一つの大きな軸をテーマとし、ストーリーは大きく展開していきます。

   ☆(ストーリー)
 シリーズ全体のキーを握る物体、想いを実体化する『ウテルス』が地球上において発見されたところからストーリーは始まります。『ウテルス』を悪用し、人の想念の醜悪な側面を実体化したモンスター『イドム(IDEA MONSTER)』を操り、地球征服を企む幽体『トルパ』。そして、謎に包まれた巨大ロボット『ミカヅキ』と風雄少年が出会って・・・。

   ☆(キャスト)
 主人公はミカヅキという巨大ロボットとそれを操縦する少年(高柳勇太)ですが、それを取り巻くキャスト陣も、杉本哲太、高岡早紀、高知東生、吉野紗香、原史奈(舞台『セーラームーン』主役、ビデオ『ウルトラセブン』出演)、奈良沙緒理(『燃えろロボコン』出演)、この手の特撮モノには欠かせない存在である螢雪次朗。また、序夜(第一話)の特別出演として竹中直人・桜金造・斎藤陽子・伊集院光などバラエティにとんでいます。

   ☆(見所=CG、特撮、キャラクター)
 ふんだんに盛り込まれたCG、特撮シーンは、古き良き時代の特撮アクションヒーローものを彷彿させ、なおかつ最新の技術を駆使し、そして多数のキャラクターが登場するわくわくするようなストーリー展開。おもちゃ箱をひっくり返したようなこの一大巨編は、特撮ファンの期待に応えつつ、たとえばお父さんが子供と一緒に楽しむそんな作品になっています。

    想いはかたちになる

 世はまさに世紀末。物質文明の発展はとどまるところを知らず、便利になる一方! しかし、この豊かな生活で私たちは、毎日のように暗い話題を耳にします。いじめ、暴力、凶悪犯罪の低年齢化。これはいったいどうしたことでしょうか。

 「僕はどこにいればいいの?」。激流の中、自分探しすらままならない社会。そんな環境が、少年たちの心に深く影を落としているせいではないでしょうか。いえ、少年たちだけではなく、全て人々がある種の不安の中で生きている・・・そんな気がしてなりません。

 そんな中で私たちは、少年たちに何を教えてあげられるでしょうか?
 人が人の中で暮らす限り、最も大事なことは人と人の繋がりです。
 こんな時代だからこそ、周囲の人間一人一人との繋がりを大切にしたい。そしてそこにこそ、自分自身の存在価値を見いだす大事なものがあるのではないでしょうか?

 私たちは明日を担う少年たちに未来を提示できない大人であってはなりません。少年の成長を暖かく見守る父のように、少年たちに希望を与えたいと思います。

 『鉄甲機ミカヅキ』は、人と人との心の繋がりがいかに大切かを訴えます。娯楽性に富む、痛快で魂をゆさぶるロボットアクションを通じて私たちが伝えたいものは・・・。
「大丈夫! 未来はお前のためにある!!」。そう言い切る、逞しい父の言葉なのです。

   父の膝に抱かれて、一緒にテレビを見て涙を流した記憶が永遠に残る。
 『鉄甲機ミカヅキ』は、そういう番組を目指します。

<第2回> 「二夜・・・思念獣ドア・イドム出現」
 壬生海我(AITの一員、和泉沙織の幼なじみ)(笠原紳司)が、女性のみの連続殺人犯として囚人護送車で輸送されている。海我は幼少の頃、一人の女の子(幼少の沙織)に裏切られたことがあり、それが強いトラウマとなり、彼の心に深い傷を負わせていた。そこに目を付けた遊佐亘(小家山晃)に憑依したトルパは、彼の想念をイドム化してしまう。ウテルスが想念の実をとって扉イドムにしてしまうのだ(扉がその事件の象徴である)。

 裏切られた事実を忘れられず、彼はその裏切られた場所へと足を向ける。と同時に、和泉沙織(松岡小椰)と岩動風雄(高柳勇太)もそこへ向かう。沙織はそこで心の奥に眠っていた記憶を徐々に取り戻す。海我と会い、話すことで二人のわだかまりが解けたその時、謎の怪人月影(ドルパの従者)が襲ってきた。 海我を助けようと銃をぬくが、間に合わずに海我は命を落としてしまう。風雄と沙織は間一髪でミカヅキに助けられる。ミカヅキとともに扉イドムを倒した後、沙織と海我の会話を思い出した風雄は、ガールフレンドの麻田ナナ(野口由佳)を思い出す。ナナとは、幼い海我と沙織と同じように思いをうまく伝えられず喧嘩中だったが仲直りしようとナナの家へ向かう。

<第3回> 「三夜・・・飛べミカヅキ零から凱」
 AIT隊員、木場が風雄に父、哲郎のことを話すシーンから始まる。話が、徐々に木場の父へと移る。木場は自分の父の話となると、心を閉ざしてしまう。それは、彼の父が自殺したという事件がそうさせていた。彼の父は風鈴職人であったが、病に犯され、風鈴を作ることができなくなり、自殺したのだった。その苦しみを、生き方を解ってあげられずに父を死なせた事が、木場の心にずっと引っかかっていた。

 その一方、あけぼの重工の社長、かつ月光機の操縦者のアカネが、木場を密かに慕いつつも、会社の再建の為、祖母から金持ちのボンボンと無理矢理お見合をさせられそうになっていた。そんな折、月光機のAITでの採用試験があり、そこで大失敗をしてしまう。木場からもらった風鈴を操縦中に守ろうとしてペースを崩してしまうのだ。あけぼの重工全社員の生活がかかった大事な試験であったにも関わらず…。その想いが、イドム化されフウリンイドムとなって現れる。風雄は戦うためにミカヅキを起動させようとするが、何故か思うようにいかない。実は、二宮ユキの体に憑依した神官ザメ(ガイラの国の神官)が、妨害波を発していたのだ。しかし、母から聞いた風雄の出生時の秘話を思いだし、ミカヅキに全身全霊を込めて話しかける。そのパワーに神官ザメの妨害波は負け、フウリンイドムを倒すことに成功する。

 木場も、父の墓の前で、父への想いを素直に言葉に出すことで、心のわだかまりが解けていく。

戻る

バックナンバー
[第1-3回] [第4-6回]