愛の迷宮
芽生えた命
航太が鮎川家を去って2カ月後、文香に妊娠の兆候が表れる。まさか、と蒼白になる文香。まぎれもなく航太の子どもだった。思い悩んだ文香は母親の幸子に真実を打ち明ける。その子を産むことは許されない、と文香に言い聞かせる幸子。文香はあきらめて病院の前まで行くが、いたたまれずに逃げ帰る。文香は航太に会いにいく。子どものことを告白しようとするが、夫婦で落ちついた生活を取り戻している様子に、何も言えなくなる。
どんなことがあっても子どもを守っていこう、と覚悟を決めた文香は、鮎川家の人びとに、光男の子を妊娠した、と告げる。祝福の笑顔の中、可奈子だけは疑惑の目をしていた。
どんなことがあっても子どもを守っていこう、と覚悟を決めた文香は、鮎川家の人びとに、光男の子を妊娠した、と告げる。祝福の笑顔の中、可奈子だけは疑惑の目をしていた。