愛しき者へ
#6
「貴士の子どもを産んでほしい」──突然、薫からきりだされた春菜は呆然とする。薫は子どもを授かったが、流産して子どもを産めない体になったことを打ち明け、春菜が医者になるまでの費用を全て出すから、代理母出産してほしい、と懇願する。
春菜は拒否。こっそり仲介役をしていた宇治にも抗議にいく。
が、授業料がすでに振り込まれていることを知らされ、暗澹とする。そこへ、麻子が診察にくる。麻子の代理母出産も宇治が請け負っていたのだ。
そんなとき、春菜は学のいとこの修から学の消息を聞く。学は金策に成功したものの、しばらく北海道で働くという。
春菜は拒否。こっそり仲介役をしていた宇治にも抗議にいく。
が、授業料がすでに振り込まれていることを知らされ、暗澹とする。そこへ、麻子が診察にくる。麻子の代理母出産も宇治が請け負っていたのだ。
そんなとき、春菜は学のいとこの修から学の消息を聞く。学は金策に成功したものの、しばらく北海道で働くという。