母親に妊娠を知られた春菜は心が乱れ、貴士に会いたくて邸まで行く。
　が、薫に見つかり、ついに隠しきれずに貴士への想いを告白する。
　そこへ、貴士が帰ってくる。春菜の告白に対して、「僕は薫を愛している」と答える貴士。春菜はいたたまれずに飛び出していく。
　その夜、春菜は麻子のマンションへ帰らなかった。
　翌日、死ぬつもりでこっそり小淵沢へ帰った春菜は輝子に見つけられて、春菜の知らない母の悲しい過去を打ち明けられる。輝子は春菜の出産を認め、泰三には折を見て話すといって、優しい笑顔で娘を送り出す。
　春菜が帰ってまもなく、往診にいっていた泰三が、貴士を連れて帰ってくる。