あらすじ
<第7回> <第8回> <第9回>

<第7回>
 平尾隆之介(竹野内豊)は、見慣れない場所で目を覚ました。そこは、小谷家の客間。小谷チヨ(広末涼子)とともに、彼女の父、一徹(千葉真一)が待つ小谷家に急いだ隆之介だったが、CM制作の連日の徹夜がたたって家に着く前に倒れてしまったのだ。体調は回復した隆之介に、チヨと彼女の母、淑子(高林由紀子)は一徹と釣りに行くよう進める。
 一方、小谷姉妹のマンションでは亜紀(石田ゆり子)の小松原修造医師(沢村一樹)との結婚宣言に川口英太郎(阿部寛)はオロオロ。亜紀は、英太郎の気持ちを確かめるために言ったのだが、そこに小松原が来てしまう。小松原と対峙しても不甲斐なく見える英太郎。亜紀は、ついに小松原との交際を承諾。英太郎には別れを突きつけた。
 一徹と釣り場に来た隆之介。まずは昨夜の非礼を詫び、一徹に機嫌を直してもらいたい。だが、一徹は頑に不機嫌。揺るぎない厳しさの中で一徹は、やはり「できちゃった結婚」は許せないと隆之介をピシャリ。さらに、許せないのは隆之介だけでなくチヨや自分自身もであることを付け加えた。
 英太郎のマンションに男たちが集まった。一徹の言葉にショックを受けた隆之介、亜紀の怒りの真意が読めない英太郎、女の子の赤ちゃんを授からない田中和正(酒井敏也)はガックリ。新庄巧(妻夫木聡)は、有森みさと(片瀬那奈)と、手をつなぐキッカケを知りたいのだが、誰も相手にしてくれない。
 その頃、小谷姉妹のマンションには女性陣が集合。亜紀は英太郎とのゴタゴタに悩んでいるが、チヨとみさとは「いつものこと」とほったらかし。みさとは、それよりもとチヨと隆之介の進展を聞く。チヨは隆之介と一徹を釣りに行かせたが、そこで何があったかは知らなかった。
 隆之介とチヨは小松原に呼ばれた。亜紀との結婚を一人先走り喜色満面の小松原は、2人に新生児を見せた。隆之介とチヨは、自分たちにももうすぐ授かる小さな命に大感動。
帰り道、チヨは先日、一徹と何を話したのかを聞くが、隆之介は答えない。チヨは、一徹にも自分の幸せを分かってもらいたいと隆之介に語る。
 隆之介が徹夜で作ったCMに人気が出始めた。隆之介の過去の作品を見たいというクライアントもいる。巧と一緒に、自分が作ったCMテープを整理していた隆之介は、チヨの一徹への気持ちを思いだし、あることを思いついた。

<第8回>
 「たっプリン」のCMが人気を呼び、隆之介(竹野内豊)に初めてディレクター指名で仕事が入る。大喜びの隆之介は、小松原医師(沢村一樹)の産院で行われた両親学級で、その話をチヨ(広末涼子)に報告。チヨも有名ディレクター婦人になれるかもしれないと、まんざらでもない。と、そんな隆之介の携帯電話に、母の公子(木の実ナナ)からエマージェンシーコールが入った。
 チヨと一緒に慌てて、実家に帰った隆之介。しかし、公子はチヨの姿を見て田中和正(酒井敏也)、昌子(今井陽子)夫婦の三男、三太(樋口達也)を2人に託して追い出してしまう。それもそのはず、公子と田中夫婦と彼らの残り2人の子供は全員熱を出していたのだ。妊娠中のチヨに風邪をうつしてはいけないという理由だった。そして、唯一風邪に罹らなかった三太を隆之介に預かって欲しいと言うのだった。
 仕方なく隆之介は三太を預かることに。しかし、仕事を放り出すわけにもいかない。するとチヨが、一緒に面倒を見ると助け船。だが、わがまま盛りの三太に、2人は振り回されっぱなし。
 その頃、亜紀(石田ゆり子)は小松原と教会でデート中。未来の2人の結婚式を夢見る小松原だが、亜紀の結婚イメージにはなぜか英太郎(阿部寛)が・・・。
 当の英太郎は、自分のマンションにみさと(片瀬那奈)と巧(妻夫木聡)を呼んでいた。すっかりイメチェンした英太郎のファッションと部屋に驚く2人。英太郎は、司法試験のために生まれ変わる決心をした自分を誰かにみせびらかしたかったのだ。なんとか、亜紀にこの決意を伝えようとしているのだ。
 小谷家では、一徹(千葉真一)が、チヨに突きつけられた言葉に苦悶していた。チヨと隆之介から逃げているというチヨの言葉は一徹には重かった。そこにやって来た、元部下の山下(おかやまはじめ)は、一徹の悩みに拍車をかける。
 隆之介とチヨは、三太と夕食をとろうとしていた。なんとなく新婚家庭の雰囲気・・・も、つかの間、また三太がぐずり始めた。さすがの隆之介も頭に来て、三太に強く当たろうとすると、チヨがかばった。その時、チヨが三太の発熱に気づく。隆之介は三太を背負って、病院に連れて行くためのタクシーを捜す。そんな隆之介にチヨは・・・。
 2人が三太を連れていったのは小松原の病院。デート中だった亜紀も一緒にいた。テキパキと三太の処置をする小松原に、亜紀も・・・。
 そんな事が起きているとは知らない英太郎は、亜紀の帰りをマンションの前で寂しく待っていた。
 落ち着いた三太の寝顔を見ながら、チヨは自分が幼い頃、熱を出して一徹に背負われたことを思い出す。そんな話を聞き、三太を見ている隆之介の脳裏に、新しいCMのアイディアが浮かんだ。

<第9回>
 小谷一徹(千葉真一)から、ついにチヨ(広末涼子)との結婚の許しを得た平尾隆之介(竹野内豊)に、さらに朗報が舞い込む。フリーになることを条件に、大型ドキュメンタリー映像を撮ってみないかという誘いだった。
 川口英太郎(阿部寛)と新庄巧(妻夫木聡)に大喜びで報告する隆之介。英太郎は、撮影が海外で一年間に及ぶと聞いて、チヨを放って置いて良いのかと心配するが、隆之介に不安はない様子。
 小谷家では、隆之介(竹野内豊)とチヨ(広末涼子)の結婚を祝うパーティーが行われた。その席上、隆之介は仕事の報告をしようとするのだが、母の公子(木の実ナナ)に遮られてしまう。息子の結婚を我が事のように喜ぶ公子は、2人の結婚式の予定などを勝手に計画していたのだ。一徹(千葉真一)も何やら考えていたようだが、公子の勢いに負け、何も言えない。そして、公子は結納の許可を一徹に求めた。もはや一徹、すんなりと受け入れる。
 妊婦と父親のための両親学級に出かけた隆之介とチヨ。出産は、夫婦の共同作業だと小松原医師(沢村一樹)に改めて念を押された隆之介は、力強く頷く。帰り道、チヨも出産には付き添って欲しいと隆之介に頼む。異存無く了承する隆之介なのだが、そこにドキュメンタリーの企画を進める広告代理店の丸山(升毅)から撮影日程の連絡が入った。それによると、海外への出発は2月。チヨの出産予定日は3月だった・・・。
 先日の陽気さはどこへ・・・。隆之介は、妹の昌子(今井陽子)から出産時の不安を聞き、仕事を受ければチヨに付き添えないことに悩む。英太郎にからかわれ、隆之介にさらなる暗雲が立ちこめる。
 一方、チヨは姉の亜紀(石田ゆり子)、有森みさと(片瀬那奈)とウエディングドレスを選んで平尾家へ。そこに隆之介が帰ってきた。チヨを呼んだのは公子。公子は亡き夫との結婚式で自分が着たドレスをチヨにも着て欲しいと頼む。イヤとは言えないチヨを昌子が助ける。女の子の生涯唯一の晴れ舞台は、自分の思うようにした方が良いと公子の提案を遮った。さらに、隆之介とチヨが結婚後は同居すると思っていると責める昌子に公子はしょぼん。この騒動に、やはり仕事の事を言い出せない隆之介。
 その頃、巧は勇気を出してみさとにプロポーズしていた。また、亜紀は小松原から故郷の両親に会って欲しいと鹿児島行きのチケットを渡された。


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