あらすじ
<第10回> <第11回>

<第10回>
 平尾隆之介(竹野内豊)に、ようやく娘の小谷チヨ(広末涼子)との結婚を許した一徹(千葉真一)。だが、長期間、日本を離れなくてはいけない新しい仕事をチヨにさえも相談なく決めた隆之介に激怒。結納の席から隆之介を閉め出した一徹には、妻の淑子(高林由紀子)、長女、亜紀(石田ゆり子)の諫めも届かない。さらに一徹は、丁度現れた元部下の山下(おかやまはじめ)をチヨと結婚させると言い出す混乱ぶり。
 家に帰った平尾家一同は、母の公子(木の実ナナ)、妹の昌子(今井陽子)と夫の田中和正(酒井敏也)が隆之介を責める。言い訳もむなしく、自分の非を認める隆之介。
 小松原医師(沢村一樹)の産院で行われる両親学級に行った隆之介。するとそこに川口英太郎(阿部寛)が乱入。小松原に、亜紀の愛を勝ち取る勝負を申し込む。隆之介が呆然として眺めているとチヨがやってきた。
 隆之介はチヨに仕事の話を説明する。だが、チヨは事前に相談してくれなかったこと、ようやく祝福してくれることになった一徹を混乱させた隆之介がわからない。それだけ告げるとチヨは隆之介の前から去ってしまった。
 英太郎は、隆之介、新庄巧(妻夫木聡)、和正を集めて亜紀へのプロポーズ宣言。しかし、巧と和正は隆之介とチヨの方に関心が向いている。2人が出した結論は、隆之介の考えが浅すぎるという一点。その間も続いていた英太郎の演説。英太郎は小松原との闘いに勝利を納めると彼一流の理論で締めくくった。
 丁度その頃、亜紀は小松原から英太郎が乗り込んで来たことを聞いていた。実家の鹿児島行き保留を口にする小松原を連れ、英太郎のマンションに行く亜紀。亜紀は、英太郎の自分勝手でいい加減な面を責め立てる。そのやりとりを見ていた小松原は、やはり鹿児島行きを保留にしたいと言い出す。亜紀は2人の男の思いについていけず、マンションを出て行ってしまった。
 自分のマンションに帰った亜紀をチヨが待っていた。表情を見て心配するチヨを亜紀は遮る。そして亜紀は、隆之介とキチンと向き合ってみるようチヨに勧めた。
 チヨは、みさと(片瀬那奈)と巧と待ち合わせ。巧から自分が知らない隆之介の仕事のことを詳しく聞き出す。その頃、隆之介は広告代理店に仕事を断りに行っていた。だが、隆之介の才能を認める代理店の丸山(升毅)は、簡単に答を出さないようにと隆之介を引き止めようとしていた。
 その夜、隆之介はチヨと待ち合わせ。隆之介はクライアントの都合で仕事の話が無くなったとチヨに告げる。そして、2人と生まれてくる子供のために頑張ると言う隆之介。だが、隆之介にふと寂しげな表情が浮かぶのをチヨは見逃さなかった。

<第11回> 「君の幸せのために」
 自分と結婚することで平尾隆之介(竹野内豊)の仕事が、生き方が変わってしまう。小谷チヨ(広末涼子)は、隆之介との将来に自信を無くし、父・一徹(千葉真一)の元部下、山下(おかやまはじめ)と結婚すると言い出した。隆之介に電話で宣言し、一徹と母の淑子(高林由紀子)に決意を告げるチヨ。丁度そこに来た山下は、チヨの言葉に大喜び。
 混乱する小谷家に、川口英太郎(阿部寛)が亜紀(石田ゆり子)と一緒に来ていた。一徹に対面した英太郎は、亜紀との結婚の許しを請う。チヨの問題にショックを受けていた一徹には、もはや反対する気力は無くなっていた。
 英太郎のマンションに、隆之介、新庄巧(妻夫木聡)が集まった。意気消沈の隆之介と正反対に喜びに満ちあふれる英太郎。そんな英太郎に隆之介は、心の動揺を素直に打ち明ける。チヨが結婚すると言う山下が気になって仕方ないのだった。隆之介たちが帰ると、小松原修造医師(沢村一樹)が英太郎を訪ねて来た。てっきり、亜紀を巡っての争いへの報復に来たと誤解する英太郎だが・・・。
 その頃、小谷姉妹のマンションでは、チヨが山下との結婚のことを亜紀と有森みさと(片瀬那奈)に相談していた。そしてチヨは、今後のことは亜紀のマンションを出て、一度実家に戻って考えてみると言う。
 翌日、チヨの想いを巧に聞かせるみさと。愛し合っているとわかる隆之介とチヨの思いやりの交錯に、みさとと巧はどうしても納得できなかった。
 隆之介はチヨに呼び出されていた。チヨは隆之介に贈られた指輪を返し、山下と結婚すると言う。やはり納得できない隆之介は、ついにチヨと言い争いになってしまう。思いのたけをぶつけ合う隆之介とチヨ。だが、愛し合っているからこそ、2人の想いが埋め合わされることはなく、チヨの指輪は隆之介の手に戻っていった。
 チヨの気持ちを知り、意を決した隆之介は保留していたドキュメンタリー制作を引き受ける。そしてチヨは、ひとり実家に帰って行った・・・。


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