「あんたも気をつけな…この病院ヤバイから」
利益優先!医師優遇!何も変わらない、病院の「日常」。
「みんな患者さんを助けたいと思って医師になったり看護師になったりしたと思うんです。
そんな人達が集まったのが病院なんだから変わるはずです--」
ここには、ナースの「リアル」がつまってる!
ナース歴3年目の美空あおいは、日本有数の巨大医療グループの本院の救命救急センターでとある問題を起こし、系列の病院の内科病棟に異動させられる。ここは、かつて勤めていた救命救急センターとは異なり、一命を取り留めた後こそが正念場の患者を多く抱えた病棟であった。長期的かつ慎重なケアが重要であるこの内科で、相次いで起こる事件。
腕が伴っていない不誠実な医者、各界の著名人と医者との癒着、売り上げ第一、患者のケアは二の次という経営方針。
それに伴う無理な人員削除、ナース不足…。
徐々に浮き彫りになってゆく病院の「ヤバイ」現状。
しかし、そんな中、あおいは持ち前の明るさで、誠心誠意患者の看護にあたっていく。
頑張れば頑張るほど、プライドの高い医師には疎んじられ、変わらない現実の前に立ちすくみつつも、あおいはそれぞれの過去に傷を持つ先輩ナース・小峰響子や医師・高樹源太の協力により、徐々に周囲の人々の意識を変えていく。
果たして、あおいは自らも背負ったある過去を乗り越えながら、病院の現状を変えることができるのか?!