あらすじ
<第1回> <第2回> <第3回>

<第1回> 「絶対幸せになる!!」
 2000年、クリスマスの夜。サンタクロース姿の柚木あたる(菅野美穂)が夜道を走っていた。「メリークリスマス!」。息せき切ってコーポの自分の部屋のドアを開けた。が、そこには笑顔で待っているはずの同棲中の砂山健の姿はなかった。健のものがすべて消えている。室内には2匹のクジラの風船がゆらゆら泳いでいる。そのひもの先のメモには”カウントダウン一緒にやれなくて、ごめんな”の文字が。「逃げられた?まさかね」。まだ半信半疑だった。 不安になったあたるが向かったのは相沢カヲル(押尾 学)が暮らししている近所の一軒家。「隠れているんでしょ、健ちゃん」「えっ?」。クリスマスにもかかわらず、こちらも1人で酢豚を作っていたカヲルは首をかしげた。風呂もトイレも空っぽ。ようやくあたるは現実を受け入れる気になった。「今夜は同棲1年目の記念日だったんだよ」。しかもあたるからプロポーズするつもりでいた。 あたるとカヲルは幼なじみ。つきあっていた時期もあるが、いまは友達関係。健はカヲルの大学時代の友人で、カヲルがあたるに紹介した。あたるはこたつにもぐり込むと顔だけ出した。「出たよ。必殺こたつ虫」。いつもならカヲルにからかわれて黙っているあたるではない。しかし今夜は違った。「やだあ」。やがてあたるは静かに泣きだした。「泣くだけ泣いて明日は元気になってやる」とこころに誓うあたるであった。

 翌日、スーツに着替えたあたるがオフィスに到着すると、同僚はすでに忙しそうに働いていた。あたるは食品会社の宣伝部に勤めるOL1年生。「クリスマスの翌日に遅刻とはねえ」。さりげなくイヤ味を言うのは課長の玉虫さゆり(円城寺あや)。「あの人、自分がクリスマス1人だったから、ひがんじゃって」。そっと耳打ちしてくれたのは同僚の広瀬菜々(有坂来瞳)。彼女も昨夜、失恋したとか。「いつまでも逃げた男ひきずってたって仕方ないよね」。頭ではわかっているのだが、あたるは元気が出てこない。 一方、カヲルの職場はアパレルメーカーの総務部。会社に気になる年上の女性がいる。企画部部長の真野洋子(山本未来)だ。「いつもご苦労さま。相沢カヲルくん」。フルネームで呼ばれてカヲルは大感激した。 その夜も、健のいない部屋に戻るのが辛くて、あたるの足はカヲルの家に向かった。ベッドに見知らぬ女が眠っていたので、踵を返そうとしたら、買い物袋を持ったカヲルと出くわした。「これから二人で仲良く乾杯だ・・・。とうとう落としたんだ」と、なにか面白くないあたる。「二人って?」とぼけるカヲルに、「自分で連れ込んどいてさ、白々しー。」。ところがベッドから起き上がった女の顔を見て、あたるは思わず「なんであんたがここにいるのよ」と大声をあげた。 田舎にいるはずのあたるの妹、さくら(片瀬那奈)だった。「家出してきたのよ」。あたるは同棲中だから、気をきかせてカヲルの家に来たという。「あたる、クリスマスに逃げられちゃったんだあ」とさくらは大笑い。面白くないあたるは妹にクギを刺した。「まさかアイツを追って出てきたんじゃないでしょうね」。さくらは年上の妻子持ちの男と不倫していたのだ。その男はたしか転勤で東京へ戻ってきたはず。「もう別れたよ。未練なし」。さくらは嘘をついているようには見えなかったのだが。

 ところがさくらはその不倫相手の伊倉誠一(吹越 満)とあっさりヨリを戻してしまった。「どういうことなの!」。あたるに責められたさくらは開きなおった。「そっちはどうせ結婚にでも逃げようとしてたんでしょ。私は幸せを自分でつかみとるわ」。痛いところをつかれたあたるは何も言い返せなかった。そんな姉妹とは対照的にカヲルはウキウキ気分。なんと洋子から大みそかのデートに誘われたのだ。

 そして2000年最後の日がやって来た。あたるは1人きりで雑踏を歩いていた。本当なら健とカウントダウンを迎えるはずだったのに。道脇に結ばれたブルーのクジラに目が止まり立ち止まった。あたるの部屋から飛んでいったあのクジラ?!「やるの。やらないの?」声を掛けてきた男は路上にいろんな言葉を書いた色紙を並べている。最近よく見かける言葉を売る詩人らしい。あたるは千円札を渡すと、いつしか身の上を打ち明けていた。「なにもクリスマスに逃げ出すことないじゃない」。ふと気づくと、あたるはその男に抱きしめられていた。「あんたは言葉よりもこっちの方が欲しそうだったからさ。人肌恋しいってやつか」あたるはあわてて男の腕をふりほどくと逃げ出した。  「すっごい頭にきたの!」。あたるは早速カヲルにまくしたてたが、カヲルは洋子と過ごすこれからのことで頭はいっぱい。それにあたるのグチは毎度のことなのだ。「甘ったれるのもいい加減にしろっ!」。カヲルの強い口調にあたるはギクッと固まった。

 「ねぇ、カウントダウン一緒にやらない?」。レストランで洋子と向かいあったカヲルは緊張していた。「ホテル、予約してるわ」「えっ!」。予期せぬ展開にカヲルは戸惑った。ホテルの部屋に足を踏みいれてはみたものの、「俺、ちょっと急用ができちゃって」と逃げ出した。かたやさくらは伊倉から「カウントダウンは子供と一緒にと約束しているんだ」と言われて、大みそかの夜の公園に1人ぼっち。

 新年まであと10分。あたるは部屋でふてくされて、相変わらずこたつ虫状態。「降りてこいよ。カウントダウンやるぞ。俺が健の代わりだ」。カヲルだった。「エッチもしないで逃げてきたくせに」。あたるは憎まれ口を叩いたが、内心うれしかった。カヲルはあのクジラの風船を持っていた。「クジラは逃げたんじゃなくて、大空に飛び立ったんだよ。そしてクジラは健じゃなくて、俺たちなんじゃないかな」「カヲルってロマンチストだったんだ」。2人は風船のひもを手放した。澄みきった夜空にクジラが吸い込まれるように消えていった。「俺たちも飛ばなきゃなあ」「うん」。21世紀がやって来た。「ハッピーニューイヤー!」。振り返ると、さくらが2人をうらやましそうに見ていた。「帰って雑煮でも食べるか」。3人はあたるのコーポに帰ってきた。部屋の窓に人影が動いている。「泥棒!」。室内にいたのは突然あたるを抱きしめたあの男、天羽良之(田辺誠一)だった。

<第2回> 「私が私でいれる場所」
 クリスマスにあたる(菅野美穂)の前から消えた同棲中の恋人・健が、家財道具一式を売り払っていた。「これだけはイヤ。絶対にイヤよ」とこたつに取りすがるあたるだったが、無情にも 天羽(田辺誠一)はあたるの部屋から家財道具一式を運びだしてしまった。「恨むなら、売っぱらうような奴選んで暮してた、自分を恨むんだな」と言い残して・・・。 「こんな部屋じゃ暮らせねえな。俺ンちくっか?」。というわけで、あたると妹・さくら(片瀬那奈)は正月早々、カヲル(押尾 学)の部屋に居候させてもらうことにした。とはいえ、カヲルも金欠状態。3人そろってカップラーメンで食いつなぐ年始となった。2千円ちょっとの有り金はすべてパチンコに消え、あたるが引いたおみくじはよりによって凶。あたるは、天羽のリサイクルショップまで行き、正月休みで閉まっている店のシャッターにパーンチ!しっかり<凶>のおみくじを貼り付けた。

 さくらも忌々しい出来事にあった。カヲルと歩いていたら、不倫相手の伊倉(吹越 満)とバッタリ出くわした。ジャージにサンダル履き、コンビニ袋をぶら下げていた。「女の子んトコに泊まったんだ。ハブラシ見えてるよ」、さくらはカヲルにわざとひっついて「今私、カヲルんチにいるんだよねえ」と明るく言った。伊倉は「悪いね。こいつが世話になって」と、嫉妬もしてくれない。「あんなヤツとつきあっていても仕方ないだろ」「カヲルが言うんなら、つきあうのやめてもいいよ」。口ではそう言っても、さくらに伊倉と別れる気はなさそうだ。家ではあたるが手の治療をしていた。「兄弟そろってどうしようもないなあ」。カヲルはあきれ返った。

 正月休みも終わり、郵便物を憧れの人真野洋子(山本未来)に届けながら、カヲルは「あの時はどうもすみませんでした」と大みそかの夜、洋子(山本未来)を1人ホテルの部屋に残して帰ったことを謝った。洋子は、「困ってる男友達のところに行ったのだから、怒ったりしないわ」と、あたるを男だと信じている様子。「友達のためにそこまでしてあげられる相沢くんって、好きよ・・・」と言われたカヲルは、その夜、さっそく、あたるとさくらにのろける。と、二人は、「なーんか嘘っぽいよねー」「大人の女ってのが一番したたかなのよね」「適当に遊んで適当にポイだね。」「現代の吸血鬼だね」。居候の立場も忘れて、まさに言いたい放題だ。

 別の日、あたるは同僚の菜々(有坂来瞳)に借りた3千円を握りしめて、天羽の店にむかった。<凶>のおみくじが貼られたこたつの値札は6千円。「買値と売値が違う。当然だろう」。天羽はこともなげに言った。そこへ客が入ってきた。伊倉だった。「君・・・なんでここに?」「客です。あのこたつは売れません」と言ってから、あたるは伊倉にくってかかった。「ほんとうにさくらのこと思ってんのなら、あなたから別れてやってください」「・・・さくらがそう言うんなら、いつでもそうするつもりだよ」。天羽が口をはさんだ。「自分の世話もままならないのに人の世話か」。あたるは悔しかった。「絶対売らないでよっ!」。言い捨てると店をあとにした。 「伊倉のことは私がいいって言ってんだから、それでいいでしょう」。あたるとカヲルから伊倉と別れるように言われたさくらは開き直った。「泣いても傷ついても自分でどうにかするだろ」。カヲルがあきらめ口調で言うと、あたるはポツリとつぶやいた。「さくらは自分の居場所を探してるのかもしれないわ」「・・・まだ仕事があるだけ、さくらよりはマシだよね。」。 ところが、ある日、「無駄な人材に払う給料はないってことよ」。あたるは職場の上司、玉虫さゆり(円城寺あや)の言葉にぼう然となった。会社をクビになってしまった。「仕事探さなきゃなあ」。自分の部屋のパソコンを開くと、メール着信ランプが点滅している。画面に流れてきたのは大みそかのあたるの映像。恋人に逃げられて一番落ちこんでいた時だ。「あいつだ・・・」。天羽のしわざだ。あたるは自分の顔を切なく見つめていた。居場所を探していたのは自分だったのかもしれない。  「今夜はうまいもん食わしてやるよ」。こたつ虫を続けていたあたるにカヲルが声をかけ、買いだしに出かけた。「こんにちは」。入れ違いでやって来たのは真野洋子。あたるとさくらはびっくり。「あなたたち、相沢くんとはどういうご関係?」と尋ねる洋子に「恋人です」というさくら。あたるは「幼なじみです。あたしが柚木あたる。こっちが妹のさくら。・・・ちょっと事情があって、少しの間だけ居候っていうか」。と、口ごもった。「あたる・・・そう、あたるってあなただったの」洋子はあたるが男友達でないこと知る。「カヲルを弄ばないでもらえます、おばさん」と敵意むき出しのさくら、「それは、私と相沢くんが決めることだから」と返されてカチンときた。「カヲルは私にとって、大切な人よ。」と言い残して出かけた。あたるは「あたしも、カヲルのこと大切に思ってます。少なくともあなたよりはずっと」と言い切った。  カヲルが帰ってきた。「お客さん。あたし、こたつ取りに行ってくる」あたるも出ていった。笑みをたたえた洋子にカヲルはびっくり。「デザイン画、見せてもらおうかなあって」。「あたるさんって男友達だと思っていたわ」。「あの2人、あなたのことをとても大切に思ってるみたいね」。洋子のほうから近づくとカヲルにキスした。カヲルは戸惑いつつも、洋子を軽く抱きしめた。

 その頃、さくらは伊倉を呼びだしていた。「別れてやってもいいよ」。伊倉はあわてない。「どうせ、すぐにまた現れんだろ。今夜は泊まれるぞ」。伊倉はさくらを抱きしめるとキスした。「バカにすんな。帰れ」。伊倉はハイハイという感じで姿を消した。残されたさくらはカヲルの携帯を鳴らす。泣き声のさくらが心配で、カヲルはさくらのいる公園へ。「エッチ、しそこねたでしょ」とさくら。「ったくなあ。泣きまねかよォ」。

 一方、あたるは天羽の店にいた。「どうして3倍なのよ」。こたつの値札は9千円に変わっていた。「取っといて。絶対買いに来るから」。「なんでそんなこたつにこだわるんだ」「男にしろ、こたつにしろ、執着すればするほど求めるものは逃げていく。そう思わないか」。当たっているだけに、あたるは悔しかった。このこたつはあたるが東京に出てきてからの5年間の思い出がつまっていた。落ちこんだ時、泣きたい時、このこたつの中でこたつ虫をやって乗り越えてきた。「ハタから見たらおかしくても、あたしにとって唯一安心できる場所なの。居場所なのっ」。一方的にまくしたてたら、ふいに天羽にキスされた。ちょうどそこにカヲルとさくらがやって来た。「なに?なんなの?」「ボランティアってとこかな」。怒ったのはカヲル。天羽の胸ぐらをつかんだ。が、天羽は余裕で入口を見た。「いらっしゃい」。そこには伊倉と洋子が立っていた──。

<第3回> 「孤独か?自由か?」
 天羽(田辺誠一)があたる(菅野美穂)に“ボランティア”のキスをして大騒ぎのリサイクルショップ。洋子(山本未来)と伊倉(吹越 満)が一緒に現れたのを見て、カヲル(押尾 学)とさくら(片瀬那奈)はそれぞれショックをうけた。「この女と寝たの?」「私は私、誰の持ち物でもないわ」。さくらは洋子を平手打ちすると、店を飛びだした。「あいつらの本性が見えて良かったじゃん」。あたるの声も、いまのさくらとカヲルには聞こえなかった。「あんな女に伊倉、渡さないわ。気合いれて本気にさせてさ、こっちから捨ててやる」。さくらは洋子への敵意をむきだしにした。そしてカヲルにもけしかけた。「カヲルもそうしなよ、本気にさせて捨てちゃいな」「そうだよ。あたしも協力するからさー」。あたるも洋子のことが気に食わない様だ。

 数日後、あたるは天羽からコタツを買い戻した。重そうに運んでいると、天羽が手伝ってくれた。「会社もクビになったんだろ。うちでバイトするか?」。願ってもない誘いだが、あたるは言下に断った。「あいつの世話になるのだけは絶対イヤ」。 妹のさくらも意地を張っていた。伊倉から電話がかかってきても無視。「会わない作戦よ」。しかし伊倉はそんなことすっかりお見通し。天羽の店で洋子相手に「むこうにつきあっているだけだよ」と、余裕の笑みをのぞかせていた。

 カヲルは会社で洋子に無視されて落ちこんでいた。「あの洋子虫の手だよ」。今度はあたるが励ます番になった。「ああいうタイプの女って、意外と寂しいと思うんだよね。だから気落ちしている時にそっと抱きしめたら、コロッだよ。ほらやってみ・・・」。カヲルはあたるに言われるまま抱きしめたが、互いにクスッと笑ってしまった。「やっぱりあたしたちって、恋人じゃダメなんだ。幼なじみでなきゃ」「でもお前がいてくれて良かったよ」。2人だけの時間はとても居心地よかった。

 あたるのアドバイスを試してみるチャンスが早速めぐってきた。会社の屋上で洋子が1人きりで泣いていた。「強い女の看板、ずっとしょってきたから、甘えることもできなくて・・・」。カヲルは洋子を優しく抱きしめた。「大丈夫だよ。・・・いつだって、俺がいるから・・・」。洋子は笑みをのぞかせた。「いたいけな女の子になれた気がするわ」。その様子を偶然見ていたあたるは心が痛く、切ない思いで踵を返した。 「ごめんください」。さくらがあたるの部屋で留守番していると、伊倉がたずねてきた。「俺・・・お前がいなきゃダメなんだ・・・」。その一言でさくらの気持ちはまた伊倉の元に。あたるが帰宅してみると、2人は仲良くスキヤキの準備をしていた。「お願いお姉ちゃん、今夜はカヲルんトコに行って」。

 自分の部屋を追いだされたあたるは仕方なくカヲルの家へむかった。切なく寂しい思いで、こたつ虫をしていると、「ただいまあ」、カヲルが帰ってきた。うれしくて玄関まで迎えにでたら、洋子と一緒だった。「鍋に誘ったんだ」。楽しげに台所で用意をはじめた2人を目の当たりにしては、あたるも気をきかせなくてはならない。「今夜は自分ちに帰るから。さくらも戻ってこないから。健闘を祈るわ」。カヲルにそっと耳打ちすると、あたるは明るさを装って出ていった。  行き場なく歩いていると、「おーい、コタツ虫」。天羽の店の前だった。「お前、追いだされたんだ」。この男、あたるのことはすべて見通している。「寂しい時は、寂しいって言えばいい。泣きたい時は、泣いてもいいんだぞ」。その言葉であたるはちょっと心が軽くなった。「店番やっててよ。」天羽はバイクにまたがると仕事に行ってしまった。

 「伊倉さんとは寝てないわ」。「信じますよ、俺は」。カヲルがあたるのことを話題にすると、洋子がキスしてさえぎった。「私がここにいるのよ」。洋子はカヲルの首筋にかるくふれた。2人は抱きあうと、再びキスした。

 「今夜は泊まれるよね」「そのつもりだ」。さくらも伊倉とヨリを戻していた。「なんかいいよね。結婚とかしても、あたしたちってこんな感じかな」。伊倉はさくらの思いに気づき、内心そろそろ潮時かなと考えていた。

 天羽はなかなか戻ってこなかった。「遅いなあ」。ふと目についた酒のボトルに手をのばした。酔っ払って、そのまま寝てしまったあたる。戻ってきた天羽に揺り起こされてもウーと唸っているだけだ。逃げた恋人“砂山健”からの電話にも気付かず、目覚めたのは翌朝。しかもベッドの中。となりには天羽が下着姿で寝ていた。「ウソッ・・・」。あたるは自分も下着姿になっていることにさらに驚いた─。

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