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森山達也ロングインタビュー - デビュー

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まあ，あのころ，博多でもいろいろコンテストみたいのがあって．あんま好きじゃなかったんだけど．ま，一番手っ取り早くいろんな人に見てもらえるんで，たまに出たりしてて．それでなんか，間違って優勝したりとかね，そういうのもあったんすけど．で，いろんなレコード会社が来てくれたんですけど，なんか，もう「してやるよ」っていうノリで来るから，「いいです」みたいなね．別に絶対東京行きたいわけでもないし，絶対プロになりたいわけでもなかったし．自分たちの方から頭を下げるんじゃなくて，向こうの方から頭を下げてくれたら本当にこう，本当に欲しいっていう愛情を感じればやったかも分かんないけど，なんかそういうノリじゃなかったしね． でまあ，ずっと博多でねばってて．でも，そのさっき言ったロッカーズ（ROCKERS）やルースターズ（THE ROOSTERS）や，あの一連の一緒にやってた連中が先にプロになっていって．まあ，なんか俺達もこのまんまじゃいけないような気もしてたし．そうすると，そのうちにこう，博多の街が東京の方で話題になって，「博多はすごいロックの街だ」って．「実はそこにモッズっちゅうバンドがいる」っていうのが聞こえてたらしくてね．その時にたまたま石井監督の映画があって，そのサウンドトラックをやってくれないかっていう話が来て．軽い気持ちでやって．そのテープが東京の方で出回って．来ましたね，何人も．レコード会社や事務所関係の人が．でまあ，自分たちで一番愛情を感じた人たちに対して，最終的には選択したっていうか．．．．． エピック･ソニーっていうところでデビューしたんですけど．たまたまそこにはクラッシュ（THE CRASH）もいたし．「クラッシュがいるのならいいなぁ」って，ちょっとありましたね．そこで条件として「俺達，契約金とかそういうの一銭も要らないからロンドンに行かしてくれるか？」っていう条件を出したら「ＯＫ」だって．で，ちょっと図に乗って「じゃ，向こうでデビューさせてくれ」と．シービーエス・ユーケー（CBS UK）っていうところからデビューしたい．それも「ＯＫ」だと．もう一つ言ってみようかなぁって．まあ，そういうノリで．それは愛情を感じたし「やってやるよ」じゃない感覚だったから，それが一番の決め手じゃないですかね．

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